要約

  • AS210574はRIPEに2021年10月27日に割り当てられたHOSTING型のASNで、組織はPH Bilisim Teknolojileri Limited Sirketi(ORG-PBTL6-RIPE、登録番号1079768)である(1、7、8)。
  • 複数のトラッカーは9〜14個のIPv4 /24の originate を示し、ping.peは10個の/24を確認し、うち185.148.241.0/24がRPKI INVALIDである(4)。
  • Qrator Radarによれば、中核9個の/24は540〜563の観測ピアを持ちほぼ100%伝播している一方、141.98.112.0/24と141.98.115.0/24は約2.4%にとどまる(5)。
  • PeeringDBレコード(net 33946)は0 IPv4/0 IPv6プレフィックスを記録し、最終更新は2025年8月13日のままである(2、3)。
  • RIPEのaut-numは2026年9月15日15:39:13Zに最終改訂され、上流はAS6205(HizliNet Teknoloji A.S.、TR)、ピアとしてAS213382(PEERYX NETWORK SAS、FR)が挙げられる(7)。
  • LIR組織オブジェクトORG-PBTL6-RIPEは2026年2月17日に作成され、8月31日に更新、住所はpoyrazhosting.com.trが公開するAtaköy住所に移った(7、8)。

本稿が扱うのは「眠れているかどうか」という問いに対する実測上の回答である。2026年9月10日の先行報道は、登録記録だけでは事業継続を立証できないと論じた。それ以降、証拠は変化した。RIPE aut-numは9月15日に改訂され、BGPスナップショットは生きた、よく伝播するルーティングを示す。しかし商業的メタデータは現実に追いついていない。

ルーティングの実態:9〜14個の/24、ほぼ完全な伝播

AS210574(as-name POYRAZ)の中核プレフィックスセットは、2.59.117.0/24、5.180.81.0/24、5.250.253.0/24、45.59.70.0/24、46.36.201.0/24、87.76.139.0/24、185.223.77.0/24、193.111.125.0/24、213.238.180.0/24である。Qrator Radarはこれら9個の/24を100%に近い伝播率で記録し、最も広く観測された5.250.253.0/24は563ピアが確認している(5)。ping.peは10個の/24を確認し、9個がRPKI VALID、185.148.241.0/24のみINVALIDである(4)。 Hurricane ElectricのBGPツール(2026年5月10日時点のフッター)は9個の originate、2,304個のIPv4アドレス、AS48678(Pentech Bilisim)とのIPv4ピア、チューリッヒの4b42 Internet Exchange PointでのIXプレゼンスを示す(1)。

bgp.toolsのキャッシュ済みページはさらに多くの14個のIPv4 /24(91.151.90.0/24、91.151.93.0/24、213.142.157.0/24、185.148.242.0/24を含む)を originate し、FogIXPでの10GbpsメンバーシップとAS44547(Netundweb)を上流・ピアとして挙げるが、そのタイムスタンプは2026年以前のキャッシュを示唆し、歴史的比較にとどまる(6)。プレフィックス数の開き(9〜14)はスナップショット時期の違いと部分的なアナウンス空間を反映する。

RPKIの例外と弱いプレフィックス

185.148.241.0/24はping.pe上でRPKI INVALIDと記録される(4)。また、141.98.112.0/24と141.98.115.0/24はQrator上で約2.4%の伝播と「Unknown」ルートオブジェクトで示され(5)、これらが恒久的なものか、一時的なものか、ポリシーフィルタの結果かは公的データからは確定できない。一方、AS210574のRPKI ROAはRIPE NCCリポジトリに公開されている(22)。

PeeringDBの乖離

PeeringDBのネットワークレコード(net 33946)は「Poyraz Hosting」名義でIRR as-set RIPE::AS210574:AS-POYRAZを検証済みとしつつ、IPv4/IPv6プレフィックス数を0と記録し、最終更新は2025年8月13日07:44:34Zである(2、3)。このギャップは、小規模事業者が自己申告フィールドを更新しないという実務上の一般的現象と、レコード整備の怠慢の両方と整合するが、いずれにせよネットワークの実測状態を反映していない。

2026年のレジストリ保守

RIPE aut-numは2026年を通じて繰り返し改訂された。3月版(bgp.he.netがミラー)はAS48678とAS34927を、6月版はAS48678、AS200010、AS34927を、7月版はAS6205とAS213382を、9月15日版はAS6205のみを上流として承認する(1、8、9、7)。LIR組織オブジェクトORG-PBTL6-RIPEは2026年2月17日に作成され、住所は当初Halkalı、のちにAtaköy/Bakırköy(poyrazhosting.com.trが公開する住所)へ移った(7、8)。abuse処理ツールはAS210574を稼働中のホスティングネットワークとして扱い、abuse連絡先はphish.reportの連絡先ページで確認できる。

商業的存在と顧客面

poyrazhosting.com.trはホスティング/VPSサービスの提供ページと会社概要・連絡先ページを公開している(14、15、16)。TrustpilotとŞikayetvarには、支払い済みVDSの停止をめぐる苦情や、Natroと共同で提起されたDNS転送の苦情など、顧客とのやり取りが確認できる(17、18、23)。LinkedInの会社ページとwhtopの比較データは商業活動を裏付け、cPanelベースの共有ホスティング提供を示唆する投稿もある(19、20、21)。ipinfo.io、ipregistry.co、check-host.cc、canon.whisper.securityなどの補助的トラッカーも同ASの活動記録を提供する(12、13、11、10)。

何がまだ確定しないか

本稿のすべての知見は、公開ルーティングトラッカー、RIPEミラー、企業ウェブサイト、顧客レビュープラットフォームに基づく。企業の申告書類や規制当局の決定は入手できなかったため、規範的結論は上限を設けている。2026年9月下旬時点の正確なプレフィックスセット、141.98.112.0/24と141.98.115.0/24の持続性、185.148.241.0/24がRPKI INVALIDである理由は未解決のままである。

次に観測すべき条件は明確である。PeeringDBレコードが更新されるか、9月15日以降のaut-num改訂が続くか、そしてRPKI-invalidプレフィックスが解消されるか否か。これらが変わらない限り、AS210574は「生きてはいるが、市場ポジションとしては周辺的」なネットワークであり続ける。