• ロンドンには移行が必要な WLR 回線が235,934件残り、2020年の基準の12.92%に相当。Openreach が比較した10の都市圏で最高の割合
  • リバプールは6.35%、マンチェスターは7.35%、シェフィールドは7.55%に続く。通信事業者は2027年1月31日の PSTN 期限に向けて作業を進めている

事実

Openreach は、英国のレガシー電話網から移行すべき卸売回線レンタル(Wholesale Line Rental)基盤の残量を示す都市別データを公表した。ロンドンでは235,934回線の移行が残っており、2020年の基準の12.92%に相当する。グラスゴーは10.60%でこれに続き、リバプールは6.35%で残存割合が最も低い。マンチェスターは7.35%、シェフィールドは7.55%となっている。

10都市とその周辺地域では、2020年に記録されたレガシー回線の90%以上がデジタル代替手段へ移行済みである。Openreach は、2027年1月31日の PSTN 停止までに全国で約150万回線の銅線ベース回線が残っており、うち約35万件が事業用拠点だと推定している。同社は2026年中に WLR 料金を引き上げており、10月1日に最終値上げが予定され、基本のレガシー回線料金は2025年水準の2倍となる。

分析

都市別の数値は、PSTN 移行プログラムが大量移行から残存例外への対応へと移行していることを示している。通信事業者は通常回線の大部分をすでに移行済みだが、まだ接続されている一部の回線は、決済端末、エレベーターの発信装置、警報機、インターホンなどの機器を支えており、基盤サービスを変更する前にこれらを特定しテストする必要がある。

ロンドンの12.92%という数値だけでは、移行率が低い理由を説明できない。ただし、Openreach の比較対象である10の都市圏の中で、絶対残量と残存割合の両方が最大であることは示している。したがって今後の作業は、通常の電話利用者の大規模な移行ではなく、個別の依存関係を発見することが中心となっていく。

BTW の読者にとって、PSTN プログラムの最終段階の成否は、各レガシー回線が何に使われているかを通信事業者が特定し、それらのサービスを中断なしに移行できるかどうかにかかっている。都市別の移行データは、その作業がどこに集中しているかを測るより有用な指標となりつつある。

注目ポイント

10月の値上げ後のロンドンの WLR 残量、および1月31日までの全国の事業用回線移行に注目したい。また、期限後に一時的な緊急音声対応を必要とする顧客の数も追跡すべきである。回線数の減少に加えて警報機、決済システムなどの接続機器の移行が成功していれば、事業者が単に通常の音声回線を減らすのではなく、より困難な残存案件を処理していることを示す。