要約

  • NovaCloud(AS209874)は2026年7月20日8時5分UTCから8月8日14時UTCまで、フランクフルトのFFM2拠点で約19日間の重大障害を運営者自身のインシデントページで記録した。FFM2障害インシデントページ
  • ウェブのDNSはCloudflareのネームサーバーへ委譲され、メールは自前のnc-h.com名前空間で運用されており、権限が分割されている。DNSレコード集約
  • 同じブランドに対してnovacloud.instatus.comとnovacloud-hosting.instatus.comの二つのステータスページが併存する。運営者ステータスページ 第二ステータスページ
  • IPregistryの観測では、公表されたアドレス空間内のプレフィックス保持者がTech Tide Portugal、NovaCloudHosting、KEKSHOST SRLの三組織に分かれている。AS209874のプレフィックス保持者
  • 登記上はポルトガルのTech Tide Portugal Unipessoal LDA(Faro、VAT PT517354420)だが、IPinfoの測定ではポルトガルに位置するIPは観測されていない。印鑑・登記ページ IPinfoのAS209874データ

障害の機構:運営者自身の記録

運営者はFFM2障害を、上流のPletXによるフィルタリング(GREパケット遮断、TCP接続の拒否)に帰属させている。回復はコンポーネント単位で時間差で進み、NTT FRA1でのコロケーション提供者とラック運用者の間の法的紛争が背景にあるとされる。この帰属は運営者の自己申告であり、LowEndTalk上の顧客メールの転写がそれを裏付ける形で流布したが、第三者検証はない。LowEndTalkの議論 17日にも同じFFM2で短い障害が第二ステータスページに記録されており、単発の事故ではなく反復的な安定性問題を示唆する。第二ステータスページの履歴

DNSとメールの権限分割

ホスト側のDNS集約では、novacloud-hosting.comのNSはCloudflare(alaric/hazel.ns.cloudflare.com)に委譲され、AレコードはCloudflareの範囲に置かれ、MXはnc-h.com名前空間のmgw-01/mgw-02で運用されている。これは、顧客向け可用性をCloudflareの前面に依存しつつ、メール基盤は自前で持つという、典型的な小規模事業者の二層構造である。DNSレコード集約 運営者のドキュメントサブドメインはIPトランジット、NetBird、監視ツール類を言及するが、公開情報は最小限にとどまる。運営者ドキュメント

測定されたフットプリントと自己記述の tension

IPinfoは1,206のホスト済みドメイン、415のIP、4,352のIPv4アドレス、8ピアを報告する。一方、運営者のas209874.netは「ルーティングとピアリングの直接管理」と3つのデータセンター(フランクフルト、ニュルンベルク、Eygelshoven)を主張し、上流はAS62403 PletX、AS49581 Tube-Hosting、AS48314 IP-Projectsとされる。トランジット依存の第三者観測と「直接管理」の主張は容易に両立しない。運営者ASNサイト IPinfoのAS209874データ 運営者についてページ

不確実性の境界

本稿の事実は公開ページ、ステータスページ、第三者ASN集約に限られる。RIPEの一次レジストリは直接取得しておらず、法的紛争の実態、顧客メールの真偽、障害帰属の技術的妥当性は未検証である。RIPEstatのAS209874 運営者自身の障害帰属は当事者の主張として扱うべきであり、ここでは決着を与えない。

出典