要約
- Nathalie Trenaman は RIPE NCC の RPKI Validator に三つの期限を置いた。2021 年1月に新機能、3月に新しい RFC と RIR 政策への対応、7月1日に全保守を止める。最後の日までセキュリティー修正は続けた。
- RIPE NCC は6月に利用者へ移行を促し、7月にサポート終了を確認した。9月には公開情報サイトの内部エンジンも切り替えた。
セキュリティーの道具に退職日を決める。Nathalie Trenaman がRIPE Labs に記した経緯は、その一見奇妙な選択を具体的にする。RIPE NCC は 2011 年 12 月 13 日に Validator 2.0 を公開した。ウェブ画面の BGP Preview は、経路起点の検証がアナウンスに与える影響を運用者に見せた。後の Java 版 3.0 ではメモリー消費に苦しみ、コードを大きく見直して 2019 年7月に 3.1 を出した。作った後も、検証器を安全に保つ仕事は終わらない。
2020 年 10 月時点、RIPE NCC は自社検証器の稼働例を約 450 と見ていた。Trenaman はその利用者に段階的な時計を示した。2021 年1月1日に新機能を止め、3月1日に新しい RFC や RIR 政策を実装するのを止め、7月1日に保守を終えてアーカイブする。最後まではセキュリティー修正を提供する。利用者への連絡と教材の更新も計画に入れた。
資源をどこへ向けるかが理由だった。RIPE NCC は RPKI の認証局を安全で安定したまま運用する責任を持つ。一方、依存側の検証器は各ネットワークが世界の RPKI データを取得・検証し、その結果を自分の経路判断に使うためのソフトだ。双方を一つの製品のように扱えば、自社製検証器の保守が認証局の仕事と技術者の時間を奪い合う。Trenaman は境界を引いた。
2021 年6月の RIPE NCC 告知は、残る利用者に7月1日までの切り替えを求めた。7月の会員向け報告は終了を確認した。ただし公開情報サイト rpki-validator.ripe.net は見えていた。9月の本人による説明によれば、その画面の裏側は Routinator に移った。URL が残ることと古い検証器の保守が続くことは別の話だ。
Trenaman は、かつて必要だった製品に明確な終点を与えた。利用者が自分のネットワークで何を換えるか分かるようにし、登録機関が長く支える認証局には人手を残す。静かな退職ほど、準備に手間がかかる。
会員向け解説
プロフィールの詳細
適切な会員レベルでログインすると、解説全文と出典メモをご覧いただけます。
Strategic Circle 限定
Strategic Circle
すべての読者に公開されています。参加してログインすると プロフィール解説 を閲覧できます。
Strategic Circle に参加Leadership Alliance 会員限定
Leadership Alliance
対象となる IP 資産の所有者・管理者向けです。ログインすると Leadership Alliance の解説を閲覧できます。
Leadership Alliance に参加





