要約

  • 決定01/26は法律24-96第22Bis条をUni Fiberの受動FTTH参照オファーに適用し、免許事業者以外による初の承認となった。
  • オファーはUni Fiberが整備する設備へのアクセスを規律する。ANRTは新たな集約点やPM間リンクの建設義務を明確に否定した。

モロッコの光ファイバー市場に、新しい種類の設備保有者が加わった。2026年5月14日、国家電気通信規制庁(ANRT)はUni FiberのFTTH受動共有参照オファーを承認したと発表した。同庁によれば、免許を持つ通信事業者以外の主体による卸売参照オファーとして初の承認である。焦点は、免許事業者が何を競合に開放するかだけではない。関連会社や合弁会社が設備を保有するとき、アクセス義務がその設備にも及ぶかという点にある。

決定は法律24-96第22Bis条4項を根拠とする。ANRTは、同条が公衆通信網事業者に関係する一定の主体、たとえば子会社にも適用され、利用可能なインフラについて参照オファーの公表を求めると説明している。条文と決定は、直接・間接の支配や影響、免許事業者に代わる設備管理を関係の根拠に挙げる。Uni Fiberは免許事業者二社に関係する合弁会社だ。今回の承認は、卸売アクセス規則が免許事業者の法人格の境界で止まるのか、それとも実際に資産を保有する会社にも及ぶのかを試す。

対象は受動アクセスであり、家庭向けのブロードバンド契約ではない。接続を求める事業者は、相互接続点(PM)から、顧客宅内の光終端装置または携帯基地局接続点(PRAM)までの未活性化ファイバーを利用できる。管路、土木設備、光ファイバー、関連情報を共有することで、各社が同じ区間を重複建設する必要を減らせる。ただし、このオファー自体が家庭の回線を開通させるわけではなく、個々の住宅が光ファイバー圏内にある証拠にもならない。

決定が明示する重要な限界がある。Uni Fiberには新たな集約点やPM間リンクを敷設する義務がない。オファーの対象となる設備を同社が整備した場合、他社は承認条件に従ってアクセスを求められる。しかし既設または建設済み設備の共有義務は、あらゆる地域に設備を建設する義務とは異なる。この区別により、規制された卸売インターフェースと地理的な建設命令が分けられる。

今回の承認に先立ち、ANRTは2025年にItissalat Al-Maghrib(IAM)、Médi Telecom、Wana Corporateの受動共有オファーを承認していた。各オファーはPMを起点に、顧客宅内の終端または他社のPRAMへ接続する仕組みを記し、カバー済み地域と計画中の展開について定期的な位置情報の提供を求めていた。さらに2025年6月には、ANRTがIAMとWanaの合弁構造を承認し、これがUni FiberとUni Towerに関係する。制度の経緯は示すが、Uni Fiberが特定の地域で建設を完了したことまでは証明しない。

決定01/26は参照オファーを運用プロセスに変える。Uni Fiberは承認日からすべての要請に応答しなければならず、商業契約の協議が続いていても応答義務は止まらない。要請した事業者を優先してはならない。オファーは発注、アフターサービス、情報提供、請求の手順も定める。ANRTは内容の変更を要求でき、カバー済み地域と建設計画は同庁の期限に沿って位置情報付きで提出する。要請、回答、発注、修理、設備の範囲という記録を通じて、アクセスの実施状況を検証できる。

ここで生じる説明責任は全国FTTHの約束より狭いが、確認可能性は高い。規制当局や事業者は、要請に回答したか、条件を差別なく適用したか、PMや経路情報を提供したか、既設設備と計画を区別したかを確認できる。一方、承認だけから全地域がカバーされた、価格が実際に下がった、小売競争が改善したとは言えない。ANRTが掲げるのは制度の目的であり、この決定が測定した成果ではない。

制度上の意味は、受動設備の保有者が免許事業者でなくても、その設備を支配する主体にアクセス義務が及び得ることだ。資産を別会社へ移すだけで卸売規則の適用を逃れる余地は狭まる。ただし、投資地域の選択はなお建設計画に残る。決定は建設を命じず、整備された設備へのアクセスを規律する。モロッコでは、誰がアクセスを提示し、要請をどう扱うかが明確になった。次の焦点は、完成済みの範囲と分けて公表される将来計画が、重複投資の採算が取れない地域に届くかどうかである。

出典:ANRT決定01/26;ANRT発表(2026年5月14日);法律24-96;ANRT決定09/25;ANRT決定08/2025;モロッコ官報7458号;Maroc Telecom:Uni FiberとUni Tower。

ANRT official bulletin copy of Decision 08/2025