要約

  • 欧州の草案は、ITUの戦略目標と優先事項の進み具合を少なくとも半年ごとに監視するよう提案する。
  • 目標を職員の年間業務計画と人事評価につなぎ、会議や作業の数より達成した結果を各機関に報告するよう求める。

会議を開けば日付と出席者が残る。会議によって目標がどれだけ進んだかは、別の記録が必要だ。欧州が出したITU第75号文書の追補27は、成果に基づく管理を定める決議151に、その記録を求める。ITUの提出文書一覧に掲載された案は、事務総局長と三部門の局長に、戦略目標と優先事項の進捗を少なくとも半年に一度調べるよう指示する。

2022年に採択された決議は、成果の枠組み、戦略・財務・業務計画の連動監視、経費の公開、理事会への年次報告を既に求めていた。今回の案は点検の間隔を明示し、全権委員会議や各種会合、理事会、諮問グループへの報告を活動中心から成果中心へ移す。公開情報にも、活動の影響が戦略上の目標とどう結び付くかを記す。

ITUの戦略計画用語集では、活動、産出物、成果が分かれる。資源を使って研修を実施するのは活動、教材の完成は産出物、目標の達成状況を示す変化が成果だ。段階を区別すれば、加盟国は予算で何を買い、その先に何が起きたかを尋ねられる。

もう一つの改正点は職員の机に届く。戦略と業務計画の優先事項、数値目標、成果を年間業務計画と人事評価に結び付ける。2022年の決議は、職員が成果管理に参加できる能力の向上を求めていた。欧州案は日々の仕事の配分と評価にまで連結する。組織が測るものは、現場が優先するものになりやすい。

11月の全権委員会議で採否が決まる。条文が残れば、最初の半年点検では目標、投じた資源、観測された成果、次に変えた方針を順に確認したい。会議録の厚みが、戦略の進歩を測る単位になる日は終わるかもしれない。

出典