要約

  • RIPE NCC の公式移転ファイルでは、2026年10月1日に Invitech ICT Services Kft. から120件、翌2日に DIGI Tavkozlesi es Szolgaltato Kft. から114件のIPv4資源が 2Connect Telecommunications Infrastructure & Network Services Ltd. に移った。重複しない234範囲は941,312アドレス。別ファイルにIPv6 /29が3件、ASNが6件ある。
  • RIPE RIS の9月30日、10月3日、11月3日各08:00 UTCの観測では、85.66.0.0/15 の起点はAS20845、212.108.192.0/18 はAS12301だった。AS20845は移転された6番号の一つで、現在のRDAPは2Connect。AS12301はその一覧に無く、現在のRDAPは One Hungary Ltd. を示す。

まずIPv4の公式移転表を行数だけで読んでみる。Invitech の120行が DIGI の114行を上回る。次にアドレスを数えると順位が逆転する。Invitech 分は308,736、DIGI 分は632,576。合わせて941,312アドレスで、234範囲に重複はない。DIGI の 85.66.0.0/15 一つが524,288アドレスを占め、総数の半分を超える。帳簿の行数は、資源量の代理にはならない。

両日の宛先は2Connectで、分類はすべて MERGER_OR_ACQUISITION。IPv4とIPv6は PERMANENT と記録される。RIPEの項目説明によると、日付は移転の処理日だ。ネットワーク機器の切替時刻や契約件数を示す欄ではない。243という数字も取引件数ではなく、三種類の資源ファイルの記録行数である。

IPv4以外の内訳はIPv6移転表とASN移転表に分かれる。Invitech からIPv6 /29が一つとASNが三つ、DIGIからIPv6 /29が二つとASNが三つ。234に3と6を足して243になる。六つのASNにはDIGI由来のAS20845が含まれる。AS12301は含まれない。

ここで一番大きなIPv4範囲を経路側から見る。85.66.0.0/15 の現在のRDAPは2Connectを資源保有者として示す。RISの9月30日、10月3日、11月3日の各08:00 UTCでは、起点はいずれもAS20845。AS20845の現在のRDAPも2Connectだ。番号は三つの観測時点で同じまま、番号の登録先が今回の移転対象に入っている。

対照的なのが Invitech の 212.108.192.0/18 だ。アドレス範囲の現在のRDAPには2Connectが載る。RISの9月30日、10月3日、11月3日の起点はすべてAS12301。そのASNの現在のRDAPは One Hungary Ltd. を示す。アドレス資源の現在の登録先と、観測された起点ASNの現在の登録先が分かれている。

三時点の観測から、間の全時間帯や残る232のIPv4範囲については結論を出せない。しかし、この二例で登録簿の処理日を「全ルートの切替日」と読み替える危うさは十分に具体化する。RISのルーティング状態APIの説明と移転表は、別の問いに答える一次資料なのだ。