要約

  • 第3四半期の年換算新規総契約額は5億3300万ドル。前年同期比35%増で、第2四半期の4億2400万ドルも上回った。
  • 2026年のキャビネット納入予定数は当初計画より約40%多い。発表文には当初と改定後の絶対数がなく、6月末の請求対象キャビネット利用率は約78%だった。

売れた場所に、電気の来る棚を

10月28日の決算発表で目を引くのは契約と納入計画の同時加速だ。新規総契約額は年換算5億3300万ドル、年内に届ける予定のキャビネットは最初の計画より約4割多い。ただし、契約の地図と建設の地図が一致しなければ、増設した棚は顧客の負荷を受け止められない。

6月末の10-Qによると、この契約指標は12カ月以上の新規契約に付随する月額継続収入を年換算し、解約などを調整したものだ。対象は90日以内に収益を生む見込みの契約に限る。第2四半期の4億2400万ドルから1億900万ドル増えた計算になる。数字は販売速度を示すが、第3四半期に同額の現金を受け取ったという意味ではない。

約4割増の比較対象は、年初に想定した納入予定数である。会社はその元の台数も改定後の台数も公表文に載せていない。納入済みの数、電源が入った数、実際に請求できる数も別々だ。6月末にはキャビネット容量の約78%が請求対象だった。10月の発表には、その後の利用率が書かれていない。

電力が足りなければ空間だけあっても売れない、とEquinix自身が10-Qで説明する。キャビネット1台当たりの電力と冷却需要も強まっている。金属製の枠を増やすだけなら工程表に線を引けばよい。使える電源を顧客の求める市場に届けるには、送電・設備・施工の順番を揃える必要がある。

第3四半期には純増の相互接続が6900件あり、相互接続収入は前年同期比10%、Fabric収入は24%伸びた。会社は通期売上高見通しを103億2500万~103億6500万ドルに上げ、総設備投資を50億~60億ドルと見込む。需要の強さは見える。投資の成果は、新しい空間が請求可能な状態で埋まるかで測られる。Equinixのディレクトリー ストラテジックサークル限定には既存の資金調達や製品に関する記事もつながる。今回の焦点は販売と施工の時差だ。

出典