要約
- Agent DropletsはProが月50ドル、Teamが月200ドル。各プランは同額の月次残高を設け、Managed Agentsの特定リソースを割り引く。
- 残高はエージェント全体の支出上限ではない。DigitalOceanがホストしないモデルは対象外で、別の残高があれば定価で利用が続き、現行の実行環境資料にもプラン残高での自動停止設定はない。
エージェントの処理は、ツール呼び出しや推論が重なるにつれて予想より長くなりやすい。月額の見える価格は、こうした不確かな使用量を管理しやすくするように見える。DigitalOceanは10月1日、Agent DropletsのProを月50ドル、Teamを月200ドルで発表した。ただし、公開された条件が示すのは固定された最終料金ではなく、対象利用に割引を適用する月次契約だ。
Agent DropletsはManaged Agents上の公開プレビューとして始まった。価格ページは計算、推論、ストレージ、ツールをひとつのプランにまとめ、エージェント数や席数に応じた課金はないと説明する。契約条件では、月額料金は前払いで、同額のSubscription Balanceを作る。その残高から対象リソースを割引価格で差し引き、使い切った後は通常価格に戻って他の利用可能な資金から支払われる。月額料金は返金可能な預け金でも、現金と同等の残高でもない。発表とプレビュー規約を合わせて読むと、この構造が分かる。
割引対象はエージェントの総コストではない
割引されるのは、DigitalOceanがホストするモデルの推論、エージェント用microVM、メモリー、セッションストレージ、管理対象のツール利用に限られる。Claude、GPTなどの外部モデル、他のDigitalOcean製品、エージェントが発生させる外部料金、税や追加料金、残高を超えた利用は対象外だ。ひとつの管理画面で動くワークフローでも、請求の計測区分は分かれ得る。
簡単な計算で規模は見えるが、顧客の請求額までは分からない。Proの50ドル残高を15%割引の対象リソースだけで使う場合、定価換算で約58.82ドル分を残高が尽きるまで賄える。Teamは200ドルの残高を20%割引で使うため、定価換算で250ドル分に相当する。これは公表価格からの算術であり、一般的な消費量の予測ではない。外部モデルや対象外の製品は別枠で、超過分は定価になる。「15%割引」はクラウド請求全体が15%下がるという意味ではない。
月次の有効期限も効く。料金は前払いで毎月更新され、未使用残高は原則として月末に失効する。初月の未使用分と、月途中の一部アップグレードには例外がある。利用が少なければ全額を払って残高を使い切れない可能性があり、多ければ別の残高から定価で払い続ける。採算は、対象利用が月次枠にどれだけ収まり、除外されたリソースにどれだけ依存するかで変わる。
プラン残高は自動停止の境界ではない
価格ページは、残高の後は定価で続けるか、プラン料金で止めるかを選べると案内している。一方、現在のHarness Runtime支払資料は、サブスクリプション残高がゼロになった時点で自動停止する設定はないと明記する。定価での利用はまずInference and Agents Balanceから、次にアカウントの一般前払い残高から引き落とされる。関連する残高とクレジットがすべて尽きたときに初めて対象リソースが停止する。実行中セッションは安全な時点で一時停止し、状態のスナップショットが保存される。価格ページと支払い資料を併せて確認すべきだ。
厳格な予算上限を求める企業には、これは重要な違いとなる。プランは割引付きの利用枠を与えるが、既定の支出上限は設定しない。残高の種類、引き落とし順、警告の出方、資金が尽きた後の挙動を把握する必要がある。一般前払い残高は他のDigitalOcean製品にも使われるため、エージェント専用の上限とは限らない。別枠のInference and Agents残高なら使途は狭いが、こちらも残高が尽きるまで有料利用を続けられる。
規約上、サービスは「現状有姿・提供可能な範囲」の公開プレビューである。DigitalOceanはプラン、割引率、対象モデル、残高の仕組みを変更できる。プレビューにはSLA、サービスクレジット、技術サポートの確約がない。「エージェント無制限」「席数無制限」も公正利用の条件付きで、動的な速度、同時実行、スロットリング制限を適用する権利が留保されている。これは信頼性の欠如や制限の実施を示す証拠ではないが、宣伝文句を恒久的な運用保証とみなせないことは示す。
Agent Dropletsは最初の購買を簡単にするかもしれない。席数課金はなく、複数の管理リソースに共通の割引が適用される。しかし、表示された価格はより広い費用体系をひとつに見せている。ワークフローのコストを知るには、対象リソースの構成、モデル提供者、残高の消費、超過分の請求、停止条件を顧客が把握しなければならない。DigitalOceanは規約を公開しているが、典型的な請求額、実際の節約、契約数やプラン利益率は公表していない。言えることは限定的だ。月次枠の中で一部のエージェント利用を割り引けるが、最終的な最高支出までは示さない。
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