要約

  • .ukは1985年にルートゾーンへ登録された。初期には英国のインターネット関係者によるボランティア委員会が、ほぼ手作業で名前を無料で割り当てた。
  • Nominetは1996年8月1日に登録業務を開始し、同社の回顧によれば約2万6,000件の既存登録を引き継いだ。運用、契約条件、料金、会員参加は制度化されたが、すべての登録者や利用者が組織に代表権を与えたことを示す資料はない。

レジストリ組織ができる前

IANAのルートゾーン記録は、.ukの登録日を1985年7月24日としている。これは国別コードがDNSのルートに加わった日を示すが、その後の個々の英国ドメインがどのように承認されたかまでは記録しない。Nominetが委託した後年のレビューによれば、初期の運営は英国のインターネットコミュニティのボランティアによる非公式な仕組みだった。命名委員会が申請を検討し、名前は準手作業の方法で無料で割り当てられていた。

小規模なうちは、この仕組みで足りた。ドメイン登録は、ネットワークを構築し利用する人々のコミュニティ内の事務だった。大規模な顧客向け自動システムを持つ会社がなくても、英国の名前空間の慣習に沿って申請を判断できた。しかし申請が増えるたびに、ボランティア委員会が処理する仕事も増えた。

名前空間にはすでに設計上の選択が含まれていた。Nominetの自社史によれば、英国のコミュニティは.gbではなく.ukを選び、すべての名前を国別コード直下に置く代わりに.co.ukや.org.ukのような第2レベルの構造を設けた。レジストリの仕事はDNS問い合わせへの応答だけではない。どの名前が存在するかを記録し、登録ルールを適用し、名前解決に必要なデータを調整する。ゾーンの技術的な稼働を維持しても、誰が名前を登録できるかという方針問題は残る。

需要が運用上の課題になった

1990年代半ばには、委員会方式が限界に近づいていた。Nominetが委託したレビューは、商用需要の増加とウェブの登場によって、申請数を手作業で処理しきれなくなったと説明する。Nominetの2014年と2026年の歴史では、1996年に引き継いだ登録は約2万6,000件とされる。これは会社による回顧値で、独立した監査済みの同時期データではない。それでも、新しい運営者がゼロから.ukを作ったのではなく、すでに使われていた名前空間を引き継いだことは分かる。

日付は異なる段階を示す。Nominetは周年記事で設立を1996年5月としている。ICANNのアーカイブにある同社の申請書は、8月1日に登録業務を始めたと記す。組織の設立と新しい登録業務の開始は別の出来事であり、.uk自体の誕生でもない。

移管は運用体制だけでなく利用条件も変えた。後年のレビューによると、登録には規約と料金が導入された。Nominetは中央レジストリ機能、つまりデータベースとネームサーバー基盤の維持を、登録者の多くと接するレジストラやサービス事業者から分けた。単一のレジストリが権威ある記録を調整しながら、複数の会社が名前を販売・管理できる構造になった。

会員制度は利用実績と発言力を結んだ

1996年8月の業界内の議論からは、新制度がまだ説明を必要としていたことが分かる。Demon Internetの幹部として投稿したClive D. W. Featherは、Nominet会員には年会費の区分があり、区分に応じて投票数も変わると説明した。初期会員が選べる上限は1996年3月までの登録実績に基づいていた。彼は、過去のシステム利用と発言力を意図的に結びつけた設計だと述べ、新しい会員は利用履歴がないため低い上限から始まると説明した。

これは一人の参加者の説明であり、会員全体を調査した資料ではない。それでも設計上の課題は見える。レジストリは、名前を申請しサービスを提供する事業者の参加を必要としていた。会費、登録割引、投票権を結びつければ参加を促せる一方、既存の大口利用者が新規参加者より多くの影響力を持つ構造にもなりうる。

ボランティア委員会から会社への移行で、業務はより正式で反復可能になった。しかし、それだけでは.ukに依存するすべての人や企業が会社の規則を認めたことにならない。1996年には運用能力、商業上のアクセス、会員の発言権が一つの組織にまとめられた。互いに関係する選択ではあるが、同じ選択ではなかった。

出典