Summary

  • GitHubによると、Copilotのコード査読ではモデルのトークンにAI credits、プロジェクト文脈の収集などにGitHub Actionsの実行時間を使う。Lite、Balanced、Maxの公表見積もりはAI creditsだけで、Actions分を含まない。使用モデルは自動選択され、公開されない。
  • Actionsの時間はリポジトリ側に帰属し、AI creditsは依頼者、PR作成者、組織の設定で負担先が変わる。公開リポジトリの標準ホストrunnerと自前runnerはActions側で無料であり、契約に含まれる枠が利用量を吸収することもある。

コメントは一つ、請求担当は二人

開発者がPRにCopilotの査読を付ける。コード上に提案が届き、議論が進む。しかし管理者が追う記録は一つではない。モデルが読んだり書いたりしたトークンはAI credits、文脈収集などのエージェント処理はActionsの実行時間だ。画面上の一回の操作が、単位の異なる二本の計器を動かす。

GitHubの価格表はここを明示している。査読に使うモデルは自動で決まり、名称は示されないため、トークン単価は回ごとに変わりうる。Lite、Balanced、Maxの利用額の幅はAI creditsの見積もりで、Actionsの時間は外に置かれている。「査読一回いくら」とまとめた数字は、二つの単位と各プランの無料枠を混ぜてしまう。計量と追加の現金支出も同じではない。

負担先の違いが、組織の決定を難しくする。Actionsはリポジトリに記録され、必要に応じて企業やコストセンターへ流れる。AI creditsは会員か組織かという設定に従う。自動PR査読なら原則としてPR作成者、手動依頼なら依頼者に結び付く。ボットやライセンスのない利用者のケースでは組織側へ移る。自動査読を有効にした管理者と、PRを書いた人と、リポジトリの費用責任者は一致しなくてよい。

runnerの選択も効く。エージェント処理は標準のGitHubホストrunnerを基本とし、大型runnerは分単価が高い。自前runnerはActionsの分数を消費せず、公開リポジトリの標準ホストrunnerもこの計器では無料だ。Actionsが動かなければ査読自体は生成されるが、GitHubによると追加のエージェント機能は欠ける。同じ「査読済み」の表示でも、得た文脈と費用経路が違う。

照合には二本の記録を並べる。GitHubはActions側の請求レポートで dynamic/agents/copilot-pull-request-reviewer を指定できると案内する。これをAI-creditの使用記録、査読の強度、runner、発火させた自動ルールと合わせる。誰が一回の査読を許可し、誰の枠を使ったか。コメントの内容だけでは、その答えは出ない。

出典