• TeraWave は企業、データセンター、政府向けの5,408機通信網という提案であり、稼働済みの大衆向けブロードバンドではない。
  • Project Sunrise は最大51,600機の軌道コンピューティング衛星を求める別の FCC 申請で、申請受理は認可を意味しない。
  • 公表容量と日程は設計目標である。認可、機体成熟度、量産、打ち上げ、地上設備、大規模な安全運用が実行段階の試金石となる。

機能の異なる二つの計画

Blue Origin の衛星戦略には二つの固有計画がある。2026年1月21日発表のTeraWaveは通信を担い、3月19日に FCC へ提出された Project Sunrise は計算能力を軌道に置く。相互接続は想定されるが同じコンステレーションではなく、どちらの書類も稼働サービスの証拠ではない。従来の記事は打ち上げ、通信、宇宙計算を曖昧な衛星事業拡大として混同していた。

TeraWave の具体像

Blue Origin は光接続された5,408機を示す。Q/V 帯を使う低軌道5,280機と、光リンクを使う中軌道128機である。分散顧客向け最大144 Gbps、地点間最大6 Tbps を掲げるが、これは設計上の上限で独立測定値ではない。対象はバックホール、経路多様化、迅速な増強を求める数万の企業、データセンター、政府顧客で、家庭向け大量市場を約束したものではない。

配備は始まっていない

Blue Origin は配備開始を2027年第4四半期としている。Secure World Foundation は FCC 申請 SAT-LOA-20260120-00033 が2026年5月時点で審査中と記録した。認可、運用衛星、稼働ゲートウェイ、有料顧客を示す引用資料はない。製品ページと問い合わせフォームは営業意思を示すが、稼働網ではない。

Sunrise は桁違いに大きい規制申請

FCC の4月17日公告によれば、Blue Origin は高度500~1,800キロメートルの円形太陽同期軌道に最大51,600機を申請した。TT&C は下り18.8~19.3 GHz、上り28.6~29.1 GHz を使い、通常データは主に光リンク、TeraWave、他のメッシュ回線で地上へ送る。公告は初期審査で申請可能としただけで、返却・拒否の権限を明記している。

設計と安全性の論証は成熟途上

Blue Origin の申請書は衛星設計が成熟途上で、軌道デブリ計画を設計進展に合わせて改訂すると述べる。NASA は有人飛行や科学資産と高度が重なるため、継続調整と技術的厳密さを求めた。Secure World Foundationも累積衝突、廃棄、干渉リスクと大規模運用経験の不足を指摘した。未解決の審査論点であり、拒否済みという意味ではない。

Amazon Leo と New Glenn は別

Amazon Leo は Amazon 所有のブロードバンド網である。創業者の関係や打ち上げ契約があっても Blue Origin 所有網にはならない。New Glenn は Blue Origin の打ち上げ機で、配備手段にはなり得るが、一回の飛行は TeraWave や Sunrise の認可、量産、サービス開始を証明しない。

評価を変える証拠

TeraWave では FCC 命令、機体量産、周波数調整、ゲートウェイ、打ち上げ契約、実証速度、最初の運用顧客を確認したい。Sunrise では完成度の高い機体・計算・電力設計、システム全体のデブリ分析、NASA 調整、免除判断、現実的な段階配備計画が必要だ。それまでは二つのインフラ提案であり、二つの稼働事業ではない。