要約
- A-WEBの10月14日の総会では次の副議長機関を選ぶ。同機関は2028年の総会を開催し、任期後には議長を引き継ぐ見込みだ。
- 執行委員会の空席11議席には地域別配分がある。確認できた公開資料には副議長候補の名前も投票方法も記されていない。
Association of World Election Bodies(A-WEB)の第7回総会は、10月12日から17日までのプログラムの一環として、14日にマニラ首都圏で開かれる。A-WEBのFAQは、次の副議長選出と執行委員会の空席11議席の補充を、総会の承認事項に挙げている。内訳はアフリカ3、南北アメリカ3、アジア4、オセアニア1だ。
副議長の選出には、もう一つの責任が伴う。A-WEBの公募要項によると、選ばれた加盟選挙管理機関は2028年の第8回総会を開催する。副議長の任期が終わると、その機関は議長に移る見込みであり、内部の人事が変わっても組織としての約束は残る。応募できるのはA-WEB加盟機関に限られ、締切は7月31日だった。
マニラでは現在の役職交代も予定されている。FAQによれば、現在副議長を務めるフィリピンの Commission on Elections(COMELEC)が、新たな議長に就任する。A-WEBの総会説明では、現開催機関の長が次回総会まで議長を務め、次の開催機関の長が副議長になる。このため副議長職は、単独の2年任期ではなく、総会の開催機関と議長職を結ぶ循環の中に置かれている。
選ばれる機関は、任期中の代表役だけを引き受けるのではない。2028年の総会を準備し、その後の議長交代にも備える必要がある。応募要項も開催能力と後継体制への準備を求めていた。一方、公開資料は開催費用を示さず、選ばれた機関が後に約束を履行できなくなった場合の代替策も説明していない。
執行委員会の選挙は別の設計上の問いを扱う。3/3/4/1の内訳は、空席11議席の地域配分を明示する。しかし、各地域の加盟機関や投票者の数、人口に基づく重み付け、新委員会の均衡性までは示さない。A-WEBの説明では総会は加盟組織で構成される。これは協会内部の選挙であり、加盟国の有権者が直接投票するものではない。
公開情報にも限界がある。FAQは加盟組織が投票すると説明し、詳細な議事資料は加盟選挙管理機関に配布する予定としている。10月11日までに確認した公開ページには、副議長候補の名前も投票・集計方法も見当たらない。したがって、機関としての開催・後継義務と席数の地域配分は確認できるが、候補者と投票手順は公開資料からは分からない。
会合後に確認すべきなのは、どの機関が副議長になるかだけではない。A-WEBがその機関の2028年開催の約束と議長への移行時期をあわせて公表するかが重要だ。執行委員会11議席の結果は、副議長選出とは別の決定として記録する必要がある。
出典
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