要約
- 2026年8月21日04:38:32Z、AS210328のRIPE aut-numは最終変更され、輸入・輸出ポリシーがAS12695からAS48693へ書き換えられた。
- 複数の第三者ミラーがこの新しいポリシーを示す一方、iptrace.netとrobtex.comは依然として2021年版を表示しており、購入者に見える記録は年ごとに割れている。
- 観測されるルーティング・RPKIの足跡は小さく、アイデンティティの空白はこの変更では解消されていない。
8月の変更は何をしたのか
RIPE形式のaut-numオブジェクトを再現する三つの独立したミラー(whois.ipip.net、bgp.he.net埋め込み、ipgeolocation.io埋め込み)は一貫して、AS210328(as-name ALMAZ、org ORG-ZA238-RIPE)のポリシーが「from AS48693 accept ANY」「to AS48693 announce AS210328」とされ、作成2021-12-27T06:36:25Z、最終変更2026-08-21T04:38:32Z、sponsoring-org ORG-DNJ1-RIPEと示している。AS48693はウクライナの「Rices Privately owned enterprise」(ntup.net)であり、IPinfoではAS210328がそのピアおよび下流に列挙されている。つまり8月の編集は、このネットワークの上流関係をAS12695からAS48693へ移すものだったと、現行ミラーの一致から読み取れる。
ただし注意点がある。RIPEのweb UI自体は本調査でオブジェクト本文を取得できず(ページシェルのみ)、一次確認はできていない。したがって「8月21日に以前の値がAS12695だった」ことの証拠は、iptrace.netとrobtex.comがまだ表示している2021-12-28T12:49:16Z版のaut-num、つまり明らかに古いキャッシュに依存している。この限界は明示して置くべきものだ。
ミラーの時間差は続いている
現行レコードが2026年8月を指すのに対し、iptrace.netはAS12695向けポリシーと2プレフィックス、50%のRPKI有効率を表示し、robtex.comはas-name ALMAZCLOUDの2021年版を表示し、IPinfoはAS210328を「Inactive」・0アドレス・更新2021年12月28日としている。他方、Hurricane Electricは3 IPv4プレフィックス起源・2 announced・512アドレス、ping.peは3プレフィックスとpre-prefix RPKI状態(77.91.65.0/24 VALID、185.136.15.0/24 VALID、185.218.138.0/24 NOT-FOUND)を報告している。同じネットワークに対して、購入者がどのデータベースを開くかで2021年と2026年の記録のどちらを見るかが分かれる状態が、8月の編集後も変わっていない。
変わらなかったこと
この変更が扱ったのはルーティングポリシーだけだ。商業面では、almazcloud.networkはDIAMONDブランドでCloud Connect(10Gポートあたり月499ドルから)、BGPアナウンス(プレフィックスあたり月99ドルから)、GREトンネル、法人クラウドVPNを販売し、Yandex・Sberbank・ROSTELECOMとの直接物理ピアリングを主張している。だが取得できた観測ではピアは確認されておらず、上流トランジット関係のみが見える。また、orgオブジェクトORG-ZA238-RIPEの登録番号1196501003357がロシア法人登記集約上でサハリンの水産企業と結び付けられるという、先行報道で確立されたアイデンティティの空白も、8月の編集では触れられていない。
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