要約
- André Grüneberg は BCIX で、交換 LAN 上の IPv4 アドレスを割り当てずに IPv6 次ホップで IPv4 経路を扱う会員の接続を説明した。
- 旧方式の会員との相互到達性には、経路サーバーの表示変更だけでなく、実際に転送するルーターと AS path の扱いが必要になる。
ピアリング LAN の IPv4 を新会員に割り当てずに済めば、節約は数字で見える。BCIX の CTO、André Grüneberg の RIPE Labs 寄稿は、その数字の外側に残る仕事を追う。IXP の会員は同時に更新されない。新方式の一台目が接続した日も、従来の IPv4 次ホップを使う会員は存在する。
RFC 8950 は、能力を交渉した BGP ピアが IPv4 宛先を IPv6 次ホップとともに広告できるよう定める。対応する二者なら IPv6 セッションに IPv4 経路を移し、実際の転送を確かめてから旧セッションとアドレスを外せる。しかし IXP の経路サーバーは多数の会員を結ぶ。新方式だけで入った会員は、旧方式しか話さない会員の経路を自動では受け取れない。
Grüneberg が示す橋は三層ルーターだ。両側から到達可能で、自身を次ホップとして広告し、パケットを転送する。その結果、通常は中継ルーターの ASN が AS path の先頭に入る。彼が説明する管理された構成では、経路サーバーがその先頭の AS を除き、直通経路があるとき中継経路を優先しないよう調整する。節約したアドレスの代わりに、経路の見え方を決める運用責任が生まれる。
寄稿時点で、BCIX には交換 LAN の IPv4 アドレスなしで接続した二つのネットワークがあったと記す。V4LESS と RIPE NCC の権威 DNS サービスである。全会員の現在の状態や、中継を通る転送試験は原文にない。会員一覧と両方式をまたぐ経路・パケットの記録があれば、現時点での到達範囲を確認できる。
申込フォームの IPv4 必須欄、設定生成テンプレート、looking glass も変える必要がある。プロトコルだけ先に進めば、接続を支える管理の側で旧前提が残る。Grüneberg の設計はアドレス節約の話であると同時に、その後の中間点を誰が持つかという話だ。
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