要約

  • LACNICの2023年の実習案では、Alejandro AcostaがNAT64/DNS64とRFC 8950に基づくIPv4プレフィックスのIPv6網内広告を担当した。
  • BGPセッションとWiresharkのキャプチャーを使う構想で、2026年にはIPv6-mostlyの試験網を使う後続講座が予告された。

IPv4の経路なのに、次ホップはIPv6。図だけなら、線を一本引き間違えたように見える。Alejandro Acostaは、そこを実機で見せるつもりだった。LACNICが2023年3月に出した予告には、5月にメリダで予定された講座で、機器間にBGPセッションを張り、Wiresharkでパケットを捕まえるという説明がある。受講者が見るのは標語ではなく、交換された情報だ。

Acostaの担当は二本立てだった。NAT64/DNS64は異なるアドレス族の間でサービスに届くための仕組み。もう一方は、トンネル、MPLS、NATを使わずにIPv6専用網でIPv4プレフィックスを広報する経路制御だ。RFC 8950は、対応能力をBGPピア同士が通知した上で、IPv4到達性情報にIPv6次ホップを載せる方法を定める。二つを分けて教えれば、変換と経路広告を混同せずに済む。

講師はAcostaだけではない。Uesley CorreaはSIIT-DC、José Cotúaは10GPONへのIPv6提供の実演を受け持つ予定だった。変換、経路、アクセス。現場では一続きに見える仕事を、教室では一つずつ開いて見せる編成である。

2026年のLACNIC 45予告では、AcostaとCotúaらがIPv6-mostlyの試験網を案内し、設定を試し、手引きを持ち帰る講座が示された。LACNICの著者紹介はAcostaを研究開発コーディネーターと記す。肩書より印象に残るのは、次ホップを「信じる話」から「観測する話」に変える教え方だ。