概要
- 当初、約205GW の大口負荷需要が ERCOT の Batch Zero 手続きの対象となり、送電網の過去最高ピーク91.3GW の2倍を超えていた
- ERCOT は最初のバッチ調査に進む前に、約200GW に相当するおよそ250~300件のプロジェクトを監査している
事実
9月3日にオースティンで開催された Datacloud USA で、パネリストらは、テキサス州で計画されている大口負荷プロジェクトの規模が、ERCOT が現在ピーク時に供給している電力需要を大幅に上回ると述べた。当初、約205GW の計画需要が ERCOT の Batch Zero 系統接続手続きの対象となっていた。これに対し、7月に記録した系統需要の過去最高ピークは91.3GW だった。
この比較は、ERCOT がピーク需要の125%増加を予想していることを意味しない。205GW は系統接続を求めるプロジェクトの規模であり、稼働中の負荷や ERCOT の需要予測ではない。実際には建設されないプロジェクトも多い可能性がある。
Greg Abbott 知事は8月、Batch Zero 調査を開始する前にプロジェクトを検証するよう、ERCOT と Public Utility Commission of Texas に指示した。監査の対象は約200GW の需要に相当するおよそ250~300件のプロジェクトで、その大半はデータセンターである。ERCOT は、検証手続きを通過しないプロジェクトはバッチに残さないとしている。
評価
今回の監査により、データセンター開発事業者にとって、ERCOT の接続申請キューに入ることの意味が変わる。系統接続手続きに参加するだけでは、最初のバッチ調査へ直ちに進めなくなった。ERCOT が実際に調査すべき計画需要の規模を判断する前に、各プロジェクトは州による検証を通過しなければならない。
これは、申請された205GW の負荷が、テキサス州の送電網で供給可能な205GW のデータセンター容量を意味するわけではないため重要だ。監査で要件を満たさないプロジェクトが除外された後も、ERCOT は残る負荷をどこに接続できるか、またどのような送電設備が必要になるかを判断しなければならない。
BTW の読者にとって、205GW という数字が示すのは計画上の課題の大きさであり、必ず建設される新規容量ではない。より有用な数字は、監査後に何 GW が残るかである。それが、ERCOT が次の送電網計画段階へ持ち越す必要のある需要となる。
注目点
検証後に Batch Zero に残るプロジェクト数と負荷容量を含め、ERCOT の監査結果に注目したい。ERCOT は12月10日までに PUCT へ報告書を提出することを目指している。改定後の Batch Zero 調査日程、プロジェクト分類、その後の送電要件から、計画需要のうちどの程度が系統接続へ進めるかが明らかになる。
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