- Telxius は欧州、米国、ラテンアメリカの陸上ネットワークに Nokia ICE-X 800G ZR/ZR+ コヒーレント・プラガブル光モジュールを展開している
- IP-over-DWDM 設計により、適したリンクでは独立したトランスポンダー装置を省けるが、実現可能な伝送速度と到達距離は各光ファイバー経路の条件に依存する
事実
Telxius は、欧州、米国、ラテンアメリカにある同社の陸上伝送ネットワークへ Nokia ICE-X 800G ZR/ZR+ コヒーレント・プラガブル光モジュールを展開している。両社は9月15日に今回の展開を発表した。今回の導入では IP-over-DWDM を採用し、適したリンクでは、別個のトランスポンダーシェルフに依存せず、コヒーレント光モジュールを対応ルーティング機器に直接搭載できる。Nokia によれば、Telxius がネットワーク容量を増強する際に必要な設置スペースと消費電力を削減できる。
Nokia は、光ネットワークの可視化、障害・性能監視、サービス設定を連携して行うための自動化機能も提供する。今回の展開は、Telxius の BRUSA 海底ケーブルで1波長当たり 400Gbps を 5,600km 超にわたって伝送した実証に続くものだ。ただし、その試験によって、今回発表された陸上リンクの伝送速度や到達距離が確定したわけではない。
評価
Telxius は、この構成に対応できる経路で、光伝送機能の一部をルーター側へ近づけている。IP-over-DWDM では、コヒーレントモジュールが別個のトランスポンダーシェルフを介さず、対応ルーティング機器から直接信号を送信できる。これにより、容量増強時に電源供給、ラック搭載、設定が必要となる機器の台数を減らせる。
このモジュールを使っても、光ファイバー自体の制約がなくなるわけではない。到達距離と回線速度は、スパン長、ファイバー品質、光雑音によって変わるため、技術チームは各経路の適用可否を引き続き検証し、IP 層と光伝送層にまたがる問題を診断するのに十分なテレメトリーデータを保持する必要がある。
BTW の読者にとって重要なのは、この簡素化された機器構成が実際の経路で利用可能な容量につながるかどうかだ。商用サービスの開始時期、対応速度、個別経路の運用データによって、Telxius のネットワークのうち実際に 800G 設計を利用できる範囲が明らかになる。
注目点
新しい光モジュールを使って商用サービスを開始する Telxius の経路と、それぞれが対応する回線速度に注目したい。消費電力、サービス開通・設定時間、障害復旧データが示されれば、別個の光伝送装置を省くことで運用上の効果を定量的に確認できるかが分かる。より低い速度や追加機器を必要とする経路からは、プラガブル方式の限界となる条件も見えてくる。
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