要約
- RFC 6298はTCPの推奨初期RTOを3秒から1秒へ変更した。歴史的な観測では、接続RTTの97.5%超が1秒未満だったためである。
- SYNの確認応答を待つ間に3秒未満のタイマーが満了した場合、データ送信開始時にRTOを3秒へ再初期化しなければならない。
測定前に決めるタイマー
TCPは通常、観測したRTTから再送タイムアウトを求める。しかし接続開始時には、まだサンプルがない。SYNまたはその応答が失われたとき、送信側は長く待つか、単に遅い経路で早すぎる再送を行うかを選ばなければならない。
RFC 2988の値は3秒だった。RFC 6298は1秒を推奨したが、実装が1秒より大きい保守的な値を使うことも認めている。これはMUSTではなくSHOULDである。
根拠となった歴史的データ
付録Aは、速度ではなく観測に基づくトレードオフとして変更を説明した。大規模分析では、接続RTTの97.5%超が1秒未満で、ハンドシェイク再送は約2%だった。一方、観測接続の約2.5%は1秒を超えるRTTを持っていた。
引用されたデータセットでは、推定された不要な再送は大半で0.1%未満だったが、Dartmouthの無線トレースでは約1.1%だった。SYNを再送した接続のうち、少なくとも10%の改善が見込まれた割合は43〜87%、少なくとも50%は17〜73%だった。いずれも2011年の歴史的測定であり、現在のネットワークを示すものではない。
短縮を制御する復帰規則
タイムアウト後は、引き続きRTOを必ず倍にする。SYN待ちで3秒未満のRTOが満了した場合、データ開始時には3秒へ戻す。遅い経路での追加コストは、余分なSYNと、RFC 5681に基づき1セグメントに制限された初期輻輳ウィンドウに抑えられる。
この規則は、RTTが3秒を超える経路の困難をなくすものではない。測定されていない1秒という仮定がデータ段階まで持ち越されるのを防ぐのである。
出典
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