要点

  • SwissIXはポートとサービスを別々に課金する。同じ400Gポートでも、契約するサービスの容量は同じとは限らない。
  • ルートサーバーの接続情報とフィルターの仕組みは公開されている。物理回線の開通と、経路の受け入れは別の確認項目だ。

回線は開通した。だが、必要な宛先への経路が届かない。接続を計画するネットワークが避けたいのは、こうした食い違いだ。SwissIXの公開資料を読むと、帯域を増やすだけでは解決しない条件が見えてくる。

ルートサーバーガイドには、AS42476と、2台のサーバーのIPv4アドレスである91.206.52.252、91.206.53.253が記載されている。会員ポータルだけに置かれた情報ではない。ただし、これはサーバーへの接続パラメーターであり、組織が持つ全ネットワーク資源の一覧ではない。

ルートサーバーが仲介するのは、ネットワークへの到達方法を示す情報だ。利用者のパケットそのものは、交換網を介して接続ネットワークのルーター間を流れる。RFC 7947も両者を区別している。透過的なルートサーバーは通常、自身のASNをAS_PATHに追加しない。その番号が経路に見えないことだけで、交換網が使われていないと判断するのは誤りだ。

SwissIXは経路登録情報や送信元の権限を検査する。通常の経路では、RPKIの判定がInvalidなら拒否し、NotFoundならIRR情報に応じて判断する。ほかのフィルターも適用されるため、インターフェースが正常でも特定の経路は受け入れられない場合がある。誤った送信元認証を、速いポートで補うことはできない。

Looking Glassの説明ページは、ASや接続ネットワーク、IPプレフィックスによる検索と、経路が拒否された理由の確認機能を案内している。本稿では実際の検索結果やトラフィックを測定していない。診断手段の案内があることと、個々の顧客の性能が実証されたことは分けて扱う必要がある。

料金表はポートの欄だけでは終わらない

SwissIXは非営利団体としてスイスのデータセンター8拠点に接続点を持ち、Colozueri.ch、Digital Realty ZUR1、Equinix ZH4で400Gを提供すると説明している。ポート容量と帯域で国内最大という位置付けは運営者の主張であり、本稿で独立に順位を確認したものではない。

購入条件はさらに具体的だ。2026年7月からの料金表では、400G LR4ポートが月額1,000スイスフラン、400Gのフルサービスが月額3,100スイスフランとなる。合計4,100スイスフランはVATやその他の適用費用を除く金額で、接続全体の総額ではない。クロスコネクトはデータセンターへ別途注文し、Equinix拠点ではポート料金に割増が付く。

同じ400Gポートで、より低い基本速度のバースト可能なサービスを選ぶ余地もある。将来の増速に備えやすい一方、見積もりに同じポート速度が書かれていても同条件とは限らない。何を購入し、どの経路に使うのか。そこまで確認して初めて、速度の数字が予算と結び付く。

2026年10月25日訂正:旧版は、SwissIXのルートサーバー情報と文書が非公開であると誤って記載した。公式ガイドとLooking Glassの説明は公開されている。また、経路情報の交換とパケット転送の混同を修正した。これらの文書が最初に公開された時期は確認していない。