• Samsung SDS は年末までに顧客対応の AI エンジニア約200人体制を計画し、社内異動と外部採用でチームを構築する
  • 2028年と2029年に予定されるデータセンター増設を待たず、顧客向けの実装作業はそれより大幅に早い日程で進む

事実

Samsung SDS は、2026年末までに顧客対応の AI エンジニアチームを約200人に拡大する計画だと、幹部らが9月8日にソウルで開かれた同社の Real Summit で明らかにした。Newsis は、同社が既存社員をフィールドエンジニア職向けに再訓練し、経験が不足する分野では外部採用を行うと報じた。このチームは Samsung の系列企業と社外顧客の双方を支援する予定だ。

幹部らによると、エンジニアは顧客の業務上の課題を特定する段階から、実装、運用までを担う。Samsung SDS は、社員がすでに持つ業界知識と、AI および大規模言語モデルに対するより深い理解を組み合わせる計画だ。

最高経営責任者の Lee Jun-hee は、同社のデータセンター整備日程も示した。既存の Dongtan AI データセンターに続き、2028年に National AI Computing Center、2029年に Gumi の施設が整備される予定だ。これらの日程はいずれも将来の予定だ。

評価

200人という目標は、Samsung SDS の AI 拡大策の一部を今年中に顧客案件へ向けるものだ。顧客企業はモデルと計算能力を利用できても、提案されたユースケースを実際に動くシステムへ変えるには、自社の業務を十分に理解したエンジニアをなお必要とする場合がある。そのため、次の大規模施設が開設される前から、Samsung SDS の実装力を評価できる。

チームをどのように構築するかも重要だ。既存社員は顧客の業界を理解している可能性があり、外部採用者は技術面の不足を補える。しかし、総人数だけでは、特定の案件に適切な人材が適切な時期に配置されているか、システムが通常運用へ移った後も同じエンジニアが関与し続けるかは分からない。

BTW の読者にとって、これは人員配置の問題と処理能力の問題を切り分けるものだ。2026年の案件が遅れた場合、担当エンジニア、アプリケーションそのもの、すでに利用可能な計算資源のそれぞれに照らして評価する必要がある。2028年と2029年の施設は、処理能力に関する別の論点だ。この区別により、現在の制約が実装にあるのか、インフラにあるのかを見極めやすくなる。

注目点

Samsung SDS が200人という目標を達成し、エンジニアの配置方法を説明するかに注目したい。課題定義から通常運用まで同じチームが担当する顧客導入案件があれば、新しいデータセンターが稼働する前に、人員増が実効的な導入遂行能力につながっているかを示す材料になる。