要約
- RFC 9566 は MPLS-over-UDP/IP 上の DetNet Control Word にシーケンス情報を載せ、サービス層で複製、重複除去、順序回復を可能にする。
- POF のタイマー満了後に現れた整然たる列は、欠けたコピーが存在しなかったことや、各経路が独立していたことを証明しない。
- 検証可能な運用には、設定エポック、コピーごとの実経路と時刻、除去ウィンドウ、並べ替え判断、アプリケーション結果を分離した記録が必要だ。
並べ替えバッファの前には、番号 41、43、44 が並んでいる。42 はまだ来ない。装置は無限には待てないため、POFMaxDelay が尽きると 43 と 44 を放す。画面上の出力は再び単調増加に見える。だが、この瞬間に確定したのは、設定された待ち時間が終わったという事実だけだ。42 が途中で失われたのか、別経路で遅れているのか、別のフロー文脈に分類されたのかは、出力列だけでは分からない。
RFC 9566 は、DetNet MPLS サービス副層を UDP/IP 上で再利用し、DetNet IP に Packet Replication, Elimination and Ordering Functions(PREOF)を持ち込む。DetNet Control Word がシーケンス番号を運び、S-Label が受信側の Service-ID を示す。F-Label をゼロにするため、MPLS 転送面そのものを要求せずに必要なヘッダー機能を利用できる。
ここで Service-ID は世界共通のパケット識別子ではない。受信側が決める局所的な文脈であり、中継点で変更されることも、複製されたメンバーフローごとに異なることもある。IP アドレス、UDP ポート、Flow Label、DSCP などのセレクターも、ある設定に一致したことを示すにすぎない。
複製数は独立性の尺度ではない
PREOF の価値は、同じパケットの候補を複数経路に送れることにある。しかし「最大限分離された」経路でも、光ファイバー、電源、キュー、集約トンネル、時計、制御設定を共有し得る。RFC 9566 が示すように、一つの UDP トンネルに集約された複数 DetNet フローは同じ経路を通る。
したがって、コピーを三つ作ったというカウンターは耐障害性の証拠にならない。設定エポック、メンバーフロー、観測された実経路、共有リスク、各コピーの送受時刻が結び付いて初めて、複製が異なる運命を持ったかを問える。
重複除去は到着を局所的に分類する
PEF は履歴ウィンドウとシーケンス番号を使い、到着を新規、重複、遅延、範囲外として扱う。欠番は回線損失だけでなく、分類のずれ、状態リセット、ウィンドウ期限切れ、フィルタリング、想定メンバーフローに入らなかったコピーでも生じる。最初に受理されたコピーは、その時点の局所状態で有効だったというだけで、最良の遅延や最も確かな来歴を持つとは限らない。
RFC 9550 は POF の権限を明確に区切る。POF は DetNet フローの遅延上限内で順序を提供するが、信頼性を追加しない。重複が先に除かれ、複製経路間の遅延差が既知かつ有界であることを前提とする。前提が崩れれば、遅れた重複、再度の順序乱れ、余計な待ち時間が起こり得る。リセットや初期化は新たなエポック境界となり、条件付きバッファリングはバースト性も高める。
つまり必要な証拠列は、セレクターと Service-ID、送信元の採番、各メンバーフロー、経路とキュー、PEF のウィンドウ状態、採用・破棄したコピー、POF のバッファとタイマー、出力時刻、アプリケーションの完全性と期限結果まで続く。標準は相互運用の仕組みを定義する。実際のサービス成果を証明するのは、層をまたいで接続された観測だ。
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