概要
- NICT は、9月9日の保守作業中、冗長化された公開時刻サービスシステムの一部が11分間にわたり誤ったタイムスタンプを配信したと発表した
- NICT が事案を公表した時点でサービスは正常に稼働していたが、原因と時刻誤差の大きさは引き続き調査中だった
事実
日本の National Institute of Information and Communications Technology は9月11日、2日前の保守作業中に、公開インターネット時刻サービスの一部が誤ったタイムスタンプを配信したと発表した。事案は日本標準時の10時20分から10時31分まで続いた。
NICT によると、冗長化システムの一部が影響を受けた。通知の公表時点ではサービスは正常に稼働しており、その他の時刻配信サービスには影響がなかった。技術者は詳細な原因を引き続き調査していた。
保守作業に先立ち、NICT は9月9日の10時から正午まで、一部のサーバーへの接続が中断する可能性がある一方、他のサーバーによってサービスは利用可能な状態に保たれる見込みだと注意喚起していた。その後の公表で明らかになったのは別の問題だった。システムの一部は単に利用不能になったのではなく、誤った時刻を提供していた。
この公開サービスは、Network Time Protocol(NTP)を使用してインターネット経由で時刻を配信する。NICT は、タイムスタンプがどの程度ずれていたか、それを受信した利用者数、接続されたシステムが時計を補正したかどうかを明らかにしていない。
分析
この事案は、通常のサービス停止とは異なる障害を浮き彫りにする。時刻サーバーは到達可能なまま誤った値を返すことがあるため、応答の有無を確認するだけでは、提供される時刻が正しいかどうかは分からない。
運用者にとって重要なのは、自らのシステムが影響を受けた時刻源を選択し、その後、誤った時刻を受け入れたかどうかだ。11分間のログは、その確認に役立つ。NTP の推奨運用指針でも、正確な時刻が重要な場合は、独立性と多様性のある時刻源を使用することが推奨されている。同じ根本障害の影響を受ける複数のサーバーでは、実質的な保護にならない可能性があるためだ。
BTW の読者にとって実務上の論点は、監視によってサービス停止と時刻精度の低下を区別できるかどうかだ。NICT は、接続されたすべてのシステムが誤ったタイムスタンプを採用したとも、アプリケーションに障害が発生したとも述べていない。したがって運用者は、どの是正措置が必要かを判断する前に、自らのシステムが何を受信し、何を受け入れたのかを確認する必要がある。
今後の注目点
NICT が原因、時刻誤差の大きさ、問題の検知方法を明らかにするか注視したい。具体的な再発防止策が示されれば、事案後に何が変更されたかが分かり、利用者が影響時間帯の自らの記録を解釈する助けになる。
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