要約

  • Neatは9月14日、Zoho CliqをNeat Open Appsに加えると発表した。配備と監視はNeat Pulseが担う。
  • 製品ページには提供開始前を示す表示が残る。発表だけで全対象機種・アカウントの利用開始を断定できない。

社員が使い慣れたソフトをそのまま会議室でも使えるなら、専用機器の導入は検討しやすくなる。NeatとZoho Cliqの提携は、まずこの営業上の障壁を下げようとするものだ。会議室の魅力を示す前に、全社の協業ソフトを変えてもらう必要がなくなる。

Neatの9月14日の発表によると、CliqはNeat Open Appsを通じて第2世代の機器で動作する。会議と部屋の予約、ワンタップでの参加、待機室による入室管理などを説明している。機器への配備や監視はNeat Pulseで行うという。

既にCliqを使う企業にとって、会議室は別の操作を覚える場所ではなく、従来の仕事の延長になり得る。これは需要につながる可能性を説明する仕組みであり、受注や稼働率の改善が確認されたという意味ではない。使いやすい構成と、顧客が実際に選んだ構成の間には距離がある。

提供状況にも留保が必要だ。今回確認した公式のCliq製品ページには、なお提供予定を示す表示があった。同ページが挙げる機器はNeat Board 50とNeat Board Proで、新発表は第2世代の製品群をより広く記述している。両方を合わせて「対象機器とアカウントはすべて利用可能」と読むことはできない。一方、表現の食い違いだけで延期や提供失敗と判断することもできない。導入する機種と契約について、個別の確認が必要になる。

運用の中心は変わらない。Neat Pulseの説明では、アプリの選択、設定、遠隔管理をクラウドのサブスクリプションサービスに集めている。複数の会議室で同じ設定作業を繰り返す負担を減らせる可能性はある。ただし、アプリが一つ増えても、機器群の管理環境への依存がなくなるわけではない。

利用者は入室後の操作を気にする。IT部門は部屋ごとの設定がそろうかを気にする。調達部門は、アプリと管理サービスの料金や、障害時の窓口を確認しなければならない。映像が滑らかに映る実演だけでは、この役割分担までは分からない。

Neatは9月16日から18日まで、ムンバイのInfoComm Indiaで実演を予定している。9月15日時点では今後の催しであり、本番環境の検収実績ではない。公表資料から、この連携による費用削減率、有料導入室数、共通のサービス保証を導くこともできない。新しい組み合わせの商業的価値は、購入、利用開始、日々の運用をつなげられるかで決まる。