新しい分野別トップレベルドメインの申請には、技術、財務、運用に関する審査が待っている。異議申立てや文字列の競合、アカウンタビリティ手続によって進行が止まることもある。それでも、後続する複数の段階で最初の位置を左右するのは、100米ドルの紙の抽選券だ。

2026年ラウンドの優先順位抽選で、ICANN は各申請に Priority Number を付与する。この番号には時間上の価値がある。処理の一般的な順序を決めるからだ。しかし、申請の質を採点するものでも、結果を先取りするものでもない。

制度として検証すべきなのは、抽選が無作為かどうかだけではない。先に番号を受け取る集団へ誰が入れるのか、番号がどの工程を支配するのか、そして若い番号の申請を止めて後続へ進む場合に ICANN が何を記録するのか。この三点を分けて見る必要がある。

参加は任意でも、時間上の効果は中立ではない

抽選に参加するには、申請ごとに100米ドルの券が一枚必要になる。オンライン購入はできない。申請者が指定した代表者または代理人が現地で購入しなければならない。ライブで公開される抽選では、紙の券が手作業で引かれ、対応する申請に番号が割り当てられる。

適用される集団の中で何番を引くかは無作為だ。一方、どの集団に入るかという事前の選択には、確定した効果がある。

申請者ガイドブックのモジュール3によれば、抽選に参加しない申請にも番号は付く。500件単位で無作為に処理されるが、それは参加申請の番号付与がすべて終わった後だ。参加申請の最後が1,000番なら、非参加申請が得られる最も若い番号は1,001番となる。

したがって、100米ドルで有利な番号そのものを買うわけではない。料金が与えるのは、非参加申請より先に番号付与を完了する抽選集団への入口である。複数の申請を持つ組織は、先の集団へ入れたい申請ごとに判断し、個別に券を購入する必要がある。

その集団も、区別のない一つのくじ箱ではない。国際化ドメイン名の申請には特別な優先規則がある。2012年ラウンドの既存 IDN gTLD に関する割当可能なバリアント申請は、券を購入せず自動的に組み込まれ、最初に抽選される。後続のグループでも、IDN 申請には一定の優先枠が設けられる。

「任意参加」とは、券を買わなくても申請が失効しないという意味だ。参加と不参加が時間的に同じ位置へ置かれるという意味ではない。

番号が決めるのは処理の一般順であり、適格性ではない

Priority Number は一度付与されると変更できず、別の申請や申請者へ移すこともできない。この固定性によって処理列は観察可能になるが、番号に実体判断の権限が生まれるわけではない。

ICANN の説明では、番号は文字列競合の解決、申請者および申請の評価、結果の公表、そして成功した場合の契約段階への移行について、一般的な順序を定める。「一般的」という限定が重要である。

抽選結果は、各申請が String Evaluation へ入る順番を決めない。若い番号が異議を消すことも、延長評価を代替することも、競合集合から別の申請を排除することもない。適用対象の工程で日程上の優位をもたらす可能性はあるが、評価合格、契約締結、ルートゾーンへの委任を保証しない。

実際の進行は番号順から離れることもある。ICANN は、その理由として異議申立てと上訴、政府諮問委員会のコンセンサス助言、延長評価、競合解決、アカウンタビリティ手続、申請変更要求などを挙げている。ある申請が止まれば、ICANN は次の申請を処理し、障害が解消した後で元の申請へ戻ることができる。

この柔軟性は、一件の問題でラウンド全体が停止するのを防ぐ。だが同時に、公表された番号列と実際の処理履歴との間にずれを生む。ずれ自体が不公正の証明なのではない。検証できる理由が残らないことが問題である。

抽選後のずれを記録する台帳が必要だ

紙の券とライブ抽選は、初期順序がどのように生まれたかを見せる。しかし数か月後、なぜ大きな番号が小さな番号より先へ進んだのかまでは説明しない。

ICANN は申請ステータスと併せて、優先順位からの逸脱台帳を公開すべきだ。重要な工程ごとに、付与番号、処理可能になった日、実際の開始日、停止の日時と手続上の理由、障害の解消日、再開日を示す。ICANN 自身の処理能力による遅れは、個別申請に固有の問題と分けて記録する必要がある。

これは筆者による制度的アカウンタビリティの提案であり、現行ガイドブック上の義務ではない。目的は、公式設計の二つの要素を同時に検証可能にすることだ。すなわち、番号順を一般原則として扱うことと、別の手続が要求するときに例外を認めることである。

台帳がなければ、後ろの番号が先へ進んだ事実は見えても、文書化された異議、運用上のボトルネック、説明のない遅延を区別できない。台帳があれば、Priority Number は本来の意味を保てる。ICANN が一貫して扱うべき出発位置であって、結果の約束ではない。

申請者にとっても、期待を正しく設定しやすくなる。若い番号は適用される処理列の前方を意味するが、完了日を保証しない。大きな番号は出発位置が後ろだという意味であり、それより小さい全申請が必ず先に終わるという意味ではない。抽選が判断しない評価と紛争が、その後の経路を左右し続ける。

ICANN は、初期の順序をつくる方法として可視性の高い仕組みを選んだ。この仕組みの正当性を維持するには、番号がいつ順序を支配し、いつ別の規則に一時的に譲り、どの事実がその判断を支えたのかまで可視化しなければならない。

偶然は券を並べることができる。組織がその順序をどう扱ったかを公開することが、アカウンタビリティである。

参考資料