• Harmonic は、PON 機器と AI を活用したネットワーク運用ソフトウェアにより、DOCSIS を超えるブロードバンド戦略を拡大している
  • 同社の cOS プラットフォームは、事業者が顧客に届ける基盤を徐々に切り替えるなかで、ケーブルと光ファイバーの両アクセスネットワークをカバーすることを意図している

事実

Harmonic は、ケーブル事業者がネットワークのアップグレードを続けるなかで、光ファイバーアクセスの拡大とネットワーク運用への AI 活用を軸とするブロードバンド戦略を打ち出した。同社はすでに DOCSIS ネットワーク向けに仮想化 CMTS および分散アクセス技術を供給しており、家庭や企業に光ファイバーを敷設する事業者向けに PON ポートフォリオを拡大している。

同社の cOS プラットフォームはケーブルと光ファイバーの両アクセスをサポートするよう設計されており、Harmonic の SensAI ソフトウェアはネットワーク、端末、運用の情報を組み合わせて障害とその原因候補の特定を支援する。同社はこのソフトウェアを、Harmonic のアクセス機器に限定せず、ベンダーに依存しないものとして位置付けている。

この転換は、映像事業の売却後に Harmonic がブロードバンドに経営資源を集中しているなかで、確立されたケーブルアクセス製品を超えて成長する能力の重要性が高まっていることを背景としたものだ。

評価

Harmonic は、ブロードバンド事業者との関係を、最終接続が同軸ケーブルか光ファイバーかに左右されないものにしようとしている。事業者はサービス提供範囲の一部で DOCSIS を運用し続けながら、別の地域で PON を導入でき、Harmonic はそのソフトウェアと運用プラットフォームが両方で有用であり続けることを求めている。

これが重要なのは、ケーブルから光ファイバーへの移行が新たな機器調達の機会にもなり得るからだ。Harmonic の DOCSIS における既存の地位は、事業者が他の供給業者を選べる PON には自動的には引き継がれない。両アクセス方式で cOS を維持することは、物理ネットワークが変化するなかで同社が関与し続けるもう一つの手段となる。

BTW の読者にとって、Harmonic の課題は確立されたケーブル関係を、より広いブロードバンド関係に転換できるかどうかにある。PON の受注は顧客に跟随して光ファイバー分野へ進めるかを示し、SensAI の導入は複数ベンダーの機器が混在するネットワークでも同社のソフトウェアが有用であり続けるかを示す。

注目ポイント

既存の Harmonic ケーブル顧客による PON 導入の具体的事例と、DOCSIS と光ファイバーアクセスの双方で cOS を使用する事業者に注目したい。SensAI の導入は、障害特定、修復時間、運用コストの実測変化でも評価されるべきだ。こうした結果が、Harmonic が伝統的なケーブルアクセスの地位を超えて拡大しているかを示すことになる。