要約

  • BTIXはブータンの国内インターネット交換点として示され、非営利の会員制協会として運営されており、2017年12月7日に正式に設立され、2019年1月に運用開始が報じられた。
  • 交換点はガバナンス、RIPE NCCによるK-rootインスタンス、AS番号付きの参加者一覧を記録しているが、トラフィック量、遅延、価格、削減額は公表しておらず、そこから導ける結論は限られる。

交換点自身が記録していること

ブータン・インターネット・エクスチェンジ(BTIX)は、同国の国内交換設備として示され、インターネットサービスプロバイダーとネットワーク事業者による非営利の会員制協会として運営されており、商業的な交換事業者ではない(BTIXの組織・会員ページ)。正式な設立は2017年12月7日とされ、ブータン情報通信省の指導のもとで行われたことが、同じページおよび同交換点が公開するガバナンス文書から読み取れる(BTIXのガバナンス文書と告知)。

設備はティンプーのThimphu TechPark1階に置かれ、同国初のインターネット交換点としての運用開始は2019年1月に報じられた(開設報道、Druk Journal)。BTIXはまた、会員が遵守すべき文書として定款と技術ガイドラインを公開し、概要欄に覚書とその修正を掲げている(BTIXのガバナンス文書と告知)。

名前解決基盤とピアリング

RIPE NCCが運用するK-rootサーバーはBTIXの特別会員となり、そのインスタンスは2018年12月28日に交換点で稼働を開始した。APNICがそのインスタンスのハードウェアを支援した(BTIXの組織・会員ページ、開設報道、Druk Journal)。同じ日付の時点でBTIXは自前のルートサーバーをまだ導入しておらず、会員はK-rootサーバーとの二国間ピアリングを自ら申し込むことが想定されていた(BTIXのガバナンス文書と告知)。その後BTIXが自前のルートサーバーを導入したかは、確認できたページには記載がない。日付の付いた記述はこの日に限られる。

BTIXが公開する参加者一覧には、自身のAS7615とともに、WoodyNet(AS42)、Packet Clearing House(AS3856)、Cloudflare(AS13335)、Bhutan Telecom(AS18024)、Tashi InfoComm(AS23955)、RIPE NCC(AS25152)、FastLink Wireless(AS38004)、DrukCom、Sigma Internet Service(AS132894)、Government Technology Agency(AS134715)、NANO(AS136039)、DATANET WIFI(AS138529)、Gelephu Digital Network(AS138558)、SuperNet Infocomm(AS141680)、Wangdue Phodrang Dzongkhag Administration(AS152317)が含まれる(BTIXのピアリング参加者)。参加者ページは15件と記しながら15件を超える項目を列挙しているとされ、現在の参加者数はこの証拠では確定しない。

資源の足跡と加入基準

BTIX自身はAPNICの会員資格と、103.129.62.0から103.129.63.255を覆うAPNICからの直接割り当てを保有し、ネットワーク名はBTIX-BT、組織ハンドルはORG-BIE2-AP、自律システム番号AS7615はAPNICのもとで割り当てられている(APNICの会員・番号資源記録)。APNICの会員資格と会費に関する事項はBhutan Telecomにも及び、同社は別個にAPNIC会員として現れる(APNICの会員・番号資源記録)。BTIXの加入基準は、加入希望者が公開された自律システム番号と、APNICまたは他の地域インターネットレジストリが割り当てた公開ルーティング可能なアドレスブロックを持つことを求めている(BTIXのガバナンス文書と告知)。この要件は、レジストリ会員資格を技術的な前提条件とするものであり、当該組織が提供する商業サービスの説明ではない。

掲げられた目的と証拠の境界

確認できたページは、BTIXの目的を国内事業者間のピアリングと相互接続の促進、およびブータン国内でのコンテンツキャッシュの奨励として説明しているが、トラフィック量、遅延の測定値、価格、交換点に帰属する削減額は公表していない(BTIXの組織・会員ページ、BTIXのピアリング参加者)。正確な開設日も確定していない。二次的な報道は2019年1月としているが、検証された特定の日ではない。また協会の法人格や登記情報は、自らを非営利協会と述べる以上のことは確認できない。ディレクトリ上の組織カードはbhutan-internet-exchange-btで参照できる。