概要

  • Openreach によると、2027年1月31日の PSTN 終了を前に残る回線のうち、約35万件は企業施設で利用されている
  • Community Fibre の調査では、未移行の回答者の53%が何も対応しておらず、機器が引き続き動作するか確認した人は12%にとどまった

事実

Openreach は、英国の旧公衆交換電話網(PSTN)で現在も約150万回線が稼働しており、このうち約35万件が企業施設で利用されていると推計している。BT は、PSTN と、それに依存する Openreach の卸売サービスを2027年1月31日に終了する予定だ。従来型の固定電話を利用する顧客は、インターネットプロトコルを介した音声通信などのデジタル代替サービスへ移行している。一部の企業回線は決済端末、エレベーターの警報装置、セキュリティシステムなどの機器にも使われているため、移行作業は電話サービスの置き換えだけでは済まない。

Community Fibre が2,000人を対象に実施した調査では、移行していない人の45%が、切り替えを行うことに自信がないと回答した。そのグループのうち、53%は何も対応しておらず、機器が引き続き動作するか確認した人は12%だった。Community Fibre はフルファイバーサービスを推進するブロードバンド事業者であり、この結果は同社の調査を示すもので、全国の移行状況に関する公式データではない。

評価

PSTN 終了の最終段階では、ネットワークそのものの置き換えよりも、個々のサービスの移行が中心になりつつある。Openreach 回線を利用する通信事業者は、残る顧客を特定し、変更内容を説明し、代替サービスを手配したうえで、旧回線に接続された機器が移行後も動作するか確認する必要がある。

残るすべての回線で、同じ規模の作業が必要になるわけではない。Ofcom は、事業者が比較的容易な移行をすでに多数終えているため、計画の後半まで残る顧客には複雑な案件がより多く含まれる可能性が高いとしている。遠隔ケア、エレベーターの警報装置、その他の業務用機器を支える回線では、移行前に追加の確認や調整が必要になる場合がある。ただし、残る PSTN 回線のすべてが複雑だという意味ではない。

そのため、BTW 読者にとって150万という数字は、単なる残存回線数のカウントダウン以上の意味を持つ。最終移行でより難しいのは、卸売サービスが終了する前に、事業者、顧客、機器供給会社が依存関係を解消できるようにすることだ。進捗は、旧ネットワークに依存するサービスを中断させずに、残る案件を完了できるかに左右される。

注視点

Openreach の PSTN 残存回線数、特に1月が近づく中で稼働を続ける企業回線や移行が難しい接続の数に注目する必要がある。遠隔ケアなど機器に依存する回線について事業者が開示する情報から、複雑な移行が予定どおり進んでいるかを確認できる。Ofcom への苦情、執行措置、または1月31日の期限変更があれば、最終段階の進捗を判断する追加の材料となる。