概要

  • HPE は Tottenham Hotspur Stadium に屋外向け Wi-Fi 7を導入し、Aruba Central を使ってデータセンター、キャンパス、エッジのネットワークを管理する
  • 今回の刷新により、スタジアムネットワークのより広い範囲が一つの管理環境に統合されるが、イベント開催時のピーク負荷に対する効果はまだ実証されていない

事実

Tottenham Hotspur と HPE は9月2日、ロンドンの Tottenham Hotspur Stadium におけるネットワーク刷新を含む、技術提携の拡大を発表した。HPE は、同会場が2019年に開業する以前から、クラブのスタジアム向け技術基盤に携わってきた。

新たな導入では屋外向け Wi-Fi 7を追加し、HPE Aruba Networking Central を使ってデータセンター、キャンパス、エッジのネットワークを管理する。HPE によると、このプラットフォームはネットワークと利用者のデータを分析し、問題を検出して一部の対応を自動化する。ClearPass Policy Manager は、利用者の識別情報に基づくネットワークアクセス制御を担う。

このネットワークは、一般利用者向け接続、チケットレス入場、キャッシュレス決済などのスタジアム運営サービスを支えている。HPE は、Wi-Fi 7アクセスポイントの台数、導入完了日、刷新後のネットワークを使用したイベントでの性能結果を明らかにしていない。

評価

スタジアムで最も難しい局面は、開催中のイベントで障害が発生し、ネットワーク担当者が数分以内に原因を突き止めなければならないときだ。来場者向け Wi-Fi、決済、発券などの会場システムは、ネットワーク内の異なる部分に依存する場合があり、それぞれが別々に管理されていると障害の追跡が難しくなる。

データセンター、キャンパス、エッジの状況を Aruba Central で一元的に把握できれば、Tottenham が障害を追跡する際に確認すべき個別システムは減るはずだ。これにより診断が迅速になる可能性はあるが、HPE はイベント開催日の性能や障害解決に関するデータを公表していない。Wi-Fi 7は無線部分を改善するものの、それだけでネットワーク内の他の問題まで解決できるわけではない。

BTW 読者にとって有用な検証点は、新システムの稼働後に Tottenham が障害をより迅速に発見し、解消できるかどうかだ。満員規模のイベントにおける障害と稼働状況のデータがあれば、一元管理によって日々の運用が変化するかを確認できる。

注目点

Wi-Fi 7の導入完了と、サッカーの試合、NFL の試合、コンサートにおける性能結果に注目したい。同時利用者数、接続障害、ネットワークの稼働状況、障害解決時間が有用な証拠となる。満員規模のイベントで得られる結果により、共通の管理基盤が無線容量だけでなく運用も改善するかどうかが明らかになる。