• SASE の売上高は第2四半期に35億ドルに達し、前年同期比20%超の成長を5四半期連続で記録
  • 企業が老朽化した拠点インフラを選択的に更新するなか、SD-WAN が伸長

事実

Dell'Oro Group は、セキュアアクセスサービスエッジ市場の売上高が2026年第2四半期に35億ドルに達し、前年同期比20%超の成長が5四半期連続となったと述べた。企業が拠点の近代化をより重視するようになったことで、SD-WAN は大きく伸長した。Dell'Oro は、この動きは全拠点の設備を一斉に刷新するものではなく、老朽化した、またはリスクの高いインフラを選択的に更新していることを示すと述べた。

Security Service Edge は引き続き、SASE の中でより規模の大きいセキュリティ構成要素だった。中核機能の成長は鈍化した一方、データセキュリティやデジタル体験管理などの拡張サービスは、より高い伸びを示した。従来型アクセスルーターは引き続き厳しい状況にあったが、旧式機器の更新により、この分野の実績は従来予想を上回った。

分析

SD-WAN の改善が重要なのは、セキュリティをクラウドへ移行しても、各拠点のインフラを維持する必要がなくなったわけではないからだ。各拠点では依然として、WAN 接続や暗号化通信を処理し、変化する容量要件に対応できる機器が必要であり、古い機器はいずれサポート面または性能面の限界に達する。

Dell'Oro が選択的な刷新と説明している点は重要だ。企業はすべての拠点を一度に更新しているわけではない。ハードウェアの老朽化、セキュリティ上のリスク、またはより高いスループット要件によって更新が必要な拠点を優先している。そのため、SASE サブスクリプションと拠点機器が同じ調達サイクルで動き、一方が他方を不要にするのではなく、併存する可能性がある。

BTW の読者にとって、今四半期の結果は、クラウド経由で提供されるセキュリティが拠点設備の更新サイクルをなくすわけではないことを示している。容量、サポート、セキュリティの要件が変化すれば、企業は引き続き新たな SD-WAN インフラを必要とする可能性がある。

注目点

SD-WAN の成長が現在の更新需要にとどまらず続くか、またその成長が大企業と小規模顧客の間でどのように分かれるかに注目したい。ベンダー別の市場シェアと出荷台数が分かれば、機器の更新と、より広範な導入拡大を区別しやすくなる。アクセスルーター分野の実績も、支出が SD-WAN およびセキュリティ統合型の拠点プラットフォームへ移り続ける速さを示す。