要約

  • RFC 9902は IETF Standards Track の仕様であり、ietf-isis-sr-mpls YANGモジュールを定義する。RFC 9130のIS-ISモデルをaugmentし、プロトコル非依存のSR基盤モデルであるRFC 9020に依存する。
  • enable を true にすると IS-IS SR-MPLS が有効になり、基盤SRモデルで設定されたパラメータを用いて拡張を広告する。したがって、リーフだけでなくSRGB、SRLB、アルゴリズム、SID、能力状態を同時に事前確認する必要がある。
  • マッピングサーバーの広告と受信は別々の信頼判断である。bindings/advertise/policies は広告するポリシーを選び、bindings/receive は受信と処理を制御する。IS-ISは既定ではマッピングサーバー項目を広告も処理もしない。
  • SR能力フラグ、アルゴリズム、SRGB/SRLB、Prefix-SID、Adj-SID、SID/Label Binding TLV、LSDBの運用状態を公開できる。TI-LFAと、LDPではなくSRパスを使うRemote LFAは任意の機能であり、必須の展開項目ではない。

RFC 9902はRFC 9130を置き換えるのではなく、そのIS-ISモデルにSR-MPLS管理を加える。RFC 9020は共有されるSR資源の基礎を担い、RFC 9902はそこにIS-IS固有の設定と運用状態を接続する。enable の変更は、資源を自動生成したりラベルを割り当てたりする操作ではなく、既存資源をIS-IS広告で利用する境界である。具体的な範囲、ポリシー、優先度、実装機能は対象機器で確認しなければならない。

アクセス保護も運用契約の一部である。NETCONFまたはRESTCONFでこのモデルにアクセスする場合、安全なトランスポートと相互認証を使う必要がある。NACMは許可された操作と内容に利用者を限定できる。Segment Routing、マッピングサーバーバインディング、TI-LFA設定への不正な書き込みは、トラフィックの破棄、誤転送、サービス拒否を招き得る。一方、能力、アルゴリズム、SRGB、SRLB、マッピングサーバー優先度、LSDB拡張状態の読み取りも運用情報を開示し得るため、読み取り権限にも制御が要る。

出典