要約
- RFC 9878はRFC 7315を更新する。複数の3GPP P-HeaderをどのSIP要求・応答に載せられるかについて、RFC 7315の記述が矛盾し、3GPPの利用例とも合わなくなったためである。
- 新しい規則はヘッダーごと、メッセージごとの行列であり、包括的な許可でも値の認証でもない。
- 2xx応答で生成されるACKと、非2xx応答で生成されるACKは同じように扱えない。
RFC 7315は、プライベートな3GPPネットワークで使うP-Headerの定義、適用範囲、安全性とプライバシーの前提を示した。しかし適用性の文章は異なる実装判断を招き得た。RFC 9878はその規則を置き換え、RFC 7976を廃止する。P-Associated-URIをREGISTER要求で使う規定を削除し、P-Called-Party-IDの応答での使用を削除し、REFER要求での使用を追加する。
P-Visited-Network-IDは、100以外の関連する応答に現れてよい。一方、ACK、BYE、CANCEL、NOTIFY、PRACK、INFO、UPDATEの各要求からは除外される。RFC 7976に関係する応答規則は登録応答だけに限定されなくなった。したがって受信側は、ヘッダー名だけでなくメッセージの文脈も検証しなければならない。
ACKでは区別がさらに重要になる。P-Access-Network-Infoは2xx応答で生成されたACKには現れてよいが、CANCELおよび非2xx応答で生成されたACKには現れてはならない。このフィールドは、IMSの課金イベントに使われる、ネットワーク提供のプライバシーに関わる位置情報を運ぶことがある。存在が許可されても、RFC 7315のプライバシー境界を越えた開示が許可されるわけではない。
P-Charging-Vectorは2xxで生成されたACKと100以外の関連応答に現れてよいが、CANCELと非2xxで生成されたACKには現れてはならない。transit-ioiは、要求と方向によって独立に選ばれた中継事業者を識別し得る。P-Charging-Function-Addressesは100以外の関連応答では許可されるが、CANCELとACK要求からは除外される。
これらのフィールドには、RFC 7315のプライベートネットワークと信頼エンティティに関する前提が残る。その前提をオープンインターネットへ拡張してはならない。RFC 9878が存在を許可しても、値が本物、正確、安全であるとは限らず、事業者の課金の正しさも証明しない。RFC 9878は情報提供の更新であり、インターネット標準化過程の標準仕様ではない。
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