要約

  • RFC 9234 は BGP Role と OTC 処理を組み合わせる。OTC は文脈から独立したリーク判定ラベルではない。
  • 準拠する受信側は Provider、Peer、Route Server から受けた無印経路に OTC を追加する。
  • 段階的導入では Role がローカル設定だけの場合があり、複雑な関係には通常の手順を適用しない。
  • 観測済み、Role 確認済み、OTC 追加済み、ローカルで選択可能、経路全体でリークなしを分けて保存すべきだ。

UPDATE に OTC がなければ緑になる監視画面を考える。トランジット事業者から届いた経路に OTC が見えず、画面は「リークなし」と表示した。しかし取得位置は受信ルーターの入力処理前だった。RFC 9234 では、Provider、Peer、Route Server から届いた無印経路に、まさにその受信ルーターが遠端 ASN を値とする OTC を追加する。

プロトコルの失敗ではない。処理前の一断面を経路全体の最終判定に置き換えた証拠設計の失敗である。

RFC 7908 は、想定された範囲を越える経路広告の伝播を経路リークと定義する。想定範囲は通常、複数 AS に分散した輸出・フィルタリング方針にあり、Provider、Customer、Peer の関係で表される。同 RFC の分類は実務上の整理であり、あらゆるリークを網羅する一覧ではない。OTC は有用な来歴を運ぶが、一地点で見えないことから、想定範囲、過去の全処理、実際の配布先を復元することはできない。

OTC はタイプコード 35、4 オクテット値の任意かつ転送可能なパス属性で、目的は明確だ。Customer、Peer、Route Server Client に渡された経路は、その後 Customer にしか渡してはならない。送信側がこの三種類の隣接へ OTC のない経路を広告するときは、属性を追加しなければならない。OTC 付き経路を Customer または Route Server Client から受けた場合はリークであり、選択対象外となる。Peer から受けた場合も、OTC の ASN がその Peer と異なればリークである。すでに OTC がある経路を Provider、Peer、Route Server へ広告してはならず、一度設定した値は変更せず保持しなければならない。

この規則が強いのは、Role、方向、処理段階が分かるからだ。4 オクテットがないこと自体は安全を意味しない。