• Northrop Grumman のロボット整備機が3基の推進ポッドを搭載して打ち上げられ、そのうち1基は Optus D3 に割り当てられている
  • このポッドは設置後に位置保持用の推進力を提供し、最大6年間の運用寿命を追加するよう設計されている

事実

オーストラリアの通信事業者 Optus は、D3 衛星の寿命延長に向けて次の段階に進んだ。7月21日、Northrop Grumman の SpaceLogistics は、SpaceX Falcon 9に搭載してロボット整備機と3基の推進ポッドを打ち上げた。ポッドのうち1基は Optus D3 用で、残り2基は Intelsat の衛星用である。

D3 は2009年に打ち上げられた静止通信衛星で、オーストラリアとニュージーランドで固定通信とテレビサービスを支えている。まずロボット整備機とポッドが静止軌道に到達しなければ、Optus のポッドを D3 に設置することはできない。取り付けが完了すれば、ポッドは衛星を所定の位置に保つための追加推進力を提供する。Optus は、これにより D3 の運用寿命が最大6年間延び、2030年代まで運用を継続できる可能性があると述べている。

評価

新しいシステムは、整備後に衛星に残しておかなければならないものを変える。SpaceLogistics の従来のミッション延長機は、推力を提供している間はドッキングしたままである。今回の場合、ロボット整備機は独立した推進ポッドを設置してから離脱するため、別の宇宙機で再使用できる。

Optus にとって、これにより D3 は自前の推進力が限界に達しても、既存の通信ペイロードを使い続けられる可能性がある。衛星の他の部分が運用を続けられるほど健全であれば、ポッドが位置保持を担うことになる。BTW の読者にとっての違いは、1基の整備機が延長期間全体にわたって D3 に留まる必要がないことだ。設置が成功すれば、ロボット整備機が次のミッションに移る間も、Optus は D3 をより長く運用し続けられる。

注目点

ロボット整備機と Optus のポッドが静止軌道に到達し、その後 D3 への設置と運用開始が行われるか注目する。ポッドが位置保持用の推力を提供していることが確認されれば、寿命延長システムが稼働しているかどうかが明らかになる。D3 の予想退役時期の見直しがあれば、Optus がどれだけの追加運用期間を得られると見込んでいるかが示される。