•上位6GHz 帯の下位160MHz(6425MHz〜6585MHz)は Wi-Fi 優先となり、残りはモバイル優先となる
•スペクトラム利用は6GHz 対応の有無だけでなく、端末クラスと設置場所に依存する
事実
Ofcom は上位6GHz 帯を2つの優先区分に分割することを決定した。下位160MHz(6425MHz〜6585MHz)は Wi-Fi 優先となり、残りの540MHz(6585MHz〜7125MHz)はモバイル優先となる。低電力屋内機器および超低電力機器は、免許不要の条件で Wi-Fi 優先区分を使用できる。屋外と標準電力の Wi-Fi もこの区分で許可されるが、AFC(自動周波数調整)システムの管理下に限られる。AFC 管理下の Wi-Fi は運用条件に応じてモバイル優先区分にも入り、帯域の両部分を別条件で利用できる。
Ofcom は、Wi-Fi 優先化方針を実施するために案の規則と改訂 IR 2030をパブリックコメント中で検討している。AFC サービス提供者向けの登録条件と、標準電力機器の技術要件は別途確定した。AFC システムは端末の位置と技術情報、および保護サービス情報を組み合わせて、利用可能周波数と最大出力を割り当てる。英国で AFC サービスを提供する前に、事業者は Ofcom へ登録する必要がある。
評価
この枠組みにより、同じ帯域内に2種類の導入プロセスが生まれる。低電力屋内 Wi-Fi は免許不要ルールで160MHz の優先区分を使える一方、標準電力および屋外アクセスポイントは送信前に登録済み AFC サービスから各設置場所向けのチャネルと電力上限を受け取る必要がある。こうした導入では、周波数調整が設置工程の一部になる。市場のベンダーは対応機器を整備する必要があり、事業者と設置業者は各制御対象アクセスポイントについて正確な位置情報と技術データを提出する必要がある。
BTW の読者向けに言えば、上位6GHz の全700MHz が一枚岩の Wi-Fi 容量プールとして機能するわけではない。低電力屋内枠を超えるネットワーク設計は、AFC の利用可能性、端末の互換性、各サイトでの割当条件に依存する。Wi-Fi は540MHz のモバイル優先区分でも動作可能だが、モバイル網が帯域へ進入するにあたり、Ofcom はアクセス管理方法を変更できる。したがってスペクトラムの利用可否は、設備が6GHz 対応しているかどうかだけでなく、端末クラスと設置場所で決まる。
注目ポイント
Ofcom の最終規則と改訂 IR 2030を注視し、続いて AFC 提供者の登録、対応する標準電力機器の供給可否を確認する必要がある。これらの条件が整って初めて、AFC 管理下での Wi-Fi 導入を開始できる。
Ofcom は2026年秋に、高密度エリアとモバイル共存に関する方針決定を予定しており、これがモバイル優先区分での Wi-Fi 利用に追加条件を課す可能性がある。

