• 新ハードウェアは、集中型 RAN サイトにおいて4G、5G、および将来の5G Advanced 処理をサポートする。
  • ERICSSON によると、本プラットフォームは従来世代のベースバンドと比較して最大2倍の容量を提供しながら、消費エネルギーは半分未満に抑えられるとしている。

事実

NTT DOCOMO は、日本国内で ERICSSON の RAN Compute プラットフォームの展開を開始した。この展開は7月に始まり、集中型 RAN サイトでの4G および5G 処理をサポートする。本装置は、AI や機械学習のワークロードを含む将来の5G Advanced 機能にも対応する設計となっている。

ERICSSON によると、本プラットフォームは従来世代のベースバンドと比較して最大2倍の容量を提供する一方、消費エネルギーは半分未満である。集中型 RAN では、1つの処理サイトで複数の無線拠点を収容できる。DOCOMO は、トラフィック増加に対応し、サービス品質を維持するために容量を増強していると述べた。この展開は、2025年後半に DOCOMO のネットワークに ERICSSON の4.5GHz Massive MIMO 無線機が導入されたことに続くものである。

評価

処理が既に集中化されているため、DOCOMO は各無線拠点の機器を交換するのではなく、共有ベースバンドサイトに容量を追加できる。ただし、運用上のメリットは、旧ハードウェアの取り扱いに依存する。トラフィックが新プラットフォームに移行し、旧ベースバンドが退役または使用率が低下すれば、DOCOMO は同じワークロードに対して必要な電力および機器を削減できる。移行中に両世代を並行稼働させれば容量は増加するが、現状の電力・保守・スペース要件の大部分が維持される。

共有プラットフォームは、変更が必要な処理拠点が少なくなるため、将来の5G Advanced ソフトウェアアップグレードを簡素化する可能性もある。ただし、それ自体でネットワーク全体のエネルギー使用量が低下するわけではない。BTW 読者にとって、主張されている節約効果は設置だけからではなく、移行から生じる。ERICSSON の容量およびエネルギーに関する数値がネットワーク運用に反映されるには、DOCOMO が実トラフィックを移行し、旧機器を退役させる必要がある。

注目点

DOCOMO の次回の開示では、本プラットフォームを導入する集中型 RAN サイトの数、トラフィックの移行速度、旧ベースバンド装置が撤去されるかどうかが示されるはずだ。実運用サイトで測定された電力使用量と容量により、本展開が ERICSSON の主張する効率性向上をもたらすのか、あるいは主に処理余力を追加するにとどまるのかが明らかになるだろう。