要約

  • 直接顧客ARRは12.1%増の4,710万ポンドとなったが、OEM ARRの18.0%減と非継続収益の34.3%減により、上期売上は10.4%減の3,950万ポンドとなった。
  • FY26市場予想は、下期に4,260万~4,470万ポンドの売上と480万~590万ポンドの調整後EBITDAを必要とする。検証すべきは案件総額ではなく、売上計上と回収だ。

継続収益比率の上昇は縮小と同時に起こり得る

認識済み継続収益は40万ポンド増えて2,990万ポンドとなった。非継続収益は500万ポンド減の950万ポンドだった。この差し引きで、グループ売上が4,410万ポンドから3,950万ポンドへ減ったほぼ全額を説明できる。

継続収益比率は67%から76%へ上昇した。一部は本当の質的改善だが、ハードウエア、設置、専門サービスの縮小による分母効果もある。粗利益率は65.6%から67.1%へ改善したものの、粗利益額は8.3%減の2,650万ポンドだった。

ARRは認識売上ではない。6月の月間継続料金を年率換算した期末指標で、6,080万ポンドと3.6%増えた。上期の継続収益2,990万ポンドは、6か月間に実際に提供したサービスから認識した額であり、時計が異なる。

直接顧客は構成を改善したがOEM更新は規模を削った

直接顧客ARRは510万ポンド増の4,710万ポンド、OEM ARRは300万ポンド減の1,370万ポンドだった。直接顧客の比率は約71.6%から77.5%へ上昇した。

ただし質の指標は一様ではない。直接顧客NRRは114%から106%へ、グループNRRは106%から98%へ低下した。直接顧客の解約率は1.1%と低いが、買収で得た小口顧客の計画的整理、車両拡大の正常化、大口顧客の追加拡大鈍化もあった。新規顧客は218社で前年の216社とほぼ同じだ。

車両安全製品と輸送管理システムのクロスセルが直接ARRを押し上げた。しかしサービス提供までは損益に反映されない。OEMでは更新減が問題で、経営陣は減収が底打ちする時期をFY27後半とみている。

市場予想が求めるのは売上加速であり、利益率の再急伸ではない

Microliseが示したFY26市場予想は、売上8,210万~8,420万ポンド、調整後EBITDA1,000万~1,110万ポンドである。上期実績を差し引くと、下期売上は4,260万~4,470万ポンド、上期比7.8%~13.2%の増加が必要だ。

下期EBITDAは480万~590万ポンドでよく、上期は520万ポンドだった。下限同士なら下期利益率は約11.3%、上限同士なら約13.2%になる。レンジは組み合わせ予想ではないが、市場予想は上期以上の利益率を必須としていない。売上回復時にも再編効果を維持することを求めている。

調整後EBITDAはFY25下期の210万ポンドから520万ポンドへ148%増え、利益率は5.2%から13.2%へ戻った。それでも前年上期比では16%減である。年間500万ポンドのコスト削減と100人超の人員削減を進めた一方、一部をクラウド、製品、TMS、中堅市場向け商品、営業へ再投資する。資産計上した開発費は140万ポンドから240万ポンドへ増えた。

2,000万ポンドの契約と3,000万ポンドの枠は現在の売上や現金ではない

10年間の更新・拡張契約は総契約価値が2,000万ポンドを超え、可視性を高める。ただし売上寄与はFY26末近くからの予定だ。10年分の総額を現在の売上、確定ARR、受取済み現金として扱うことはできない。

6月末の現金は1,380万ポンドで借入実行はない。融資枠は1,000万ポンドのコミット済みリボルバーと2,000万ポンドの増額枠から成る。コミット済み流動性は2,380万ポンドで、増額枠は現金残高ではない。

調整後営業キャッシュフローは310万ポンド、換金率は60%だった。報告ベース営業キャッシュフローは130万ポンドで、現金は300万ポンド減少した。売掛金480万ポンド増、製品・開発投資240万ポンド、設備投資100万ポンド、リース支払80万ポンドが現金を吸収した。下期の回収で、これが時期ずれだったかが分かる。

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