概要
- MDM の海底事業は、経路計画、許認可取得、ケーブル陸揚げ、敷設、保守に及ぶ
- 正確な陸揚げ地点と陸上バックホールによって、本システムがアイルランドへの固有の物理的経路を追加するかどうかが決まる
事実
ダブリンに拠点を置くエンジニアリング・プロジェクト管理会社である MDM は、データセンター Dynamics によると、アイルランドと米国を結ぶ新たな大西洋横断海底ケーブルシステムの計画を発表した。同社は、海底ネットワークの経路計画、許認可、ケーブル陸揚げ、敷設、保守を手掛けている。
MDM の実績には、アイスランドとアイルランドを結ぶケーブル IRIS や、アイルランドとフランス、スペイン、ポルトガルを結ぶ計画の PISCES への参画が含まれる。アイルランドはすでに大西洋横断インフラを有しており、AEC-2/Havfrue システムは米国とデンマークを結び、メイヨー州に陸揚げ拠点がある。
評価
経路の地理的条件が、本システムがアイルランドの既存の大西洋横断接続に何を追加するかを左右する。二つのケーブルは同じ国を結んでいても、沿岸進入路、陸揚げ施設、陸上ファイバーを共有している可能性がある。その場合、単一の障害が両方に影響を及ぼしかねない。そのため通信事業者は、提案されている陸揚げ地点と陸上接続を確認した上で、新システムがどれだけ経路の多様性を提供するかを判断する必要がある。
これらの選択はケーブル敷設よりもかなり前に行われる。このプロジェクトには、許可、陸揚げインフラ、そしてシステムを陸上の通信事業者ネットワークやデータセンターネットワークに接続するバックホールが必要となる。BTW 読者にとっては、大西洋横断容量が増えれば帯域も増えるが、耐障害性の効果は、新ケーブルが既存経路の陸揚げ地点や地上伝送路と重ならないかどうかに依存する。
注目点
アイルランド側と米国側の陸揚げ地点、経路、サプライヤー、ファイバーペア設計、サービス開始時期に注目。計画書や海域使用許可申請が出てくれば、発表段階からプロジェクトが進行していることがわかる。陸上バックホール計画は、陸揚げ局がアイルランドの通信事業者やデータセンターネットワークとどのように接続されるかを示すため、特に重要になる。

