• この契約により、各社は自社の料金体系、請求、顧客サポートを維持したまま、相手方のネットワークの一部を使って光ファイバーサービスを提供できる
  • オデーサ州、ヴィンニツァ州、キロヴォフラード州での第1段階では、住民100万人超の地域を対象に、運用モデルと統合システムを検証する

事実

Kyivstar と Ukrtelecom は、互いに相手方の光ファイバー網の一部を利用できるオープンアクセス契約を締結した。Kyivstar は Ukrtelecom の GPON 網を通じて Home Internet サービスを提供し、Ukrtelecom は Kyivstar のインフラを通じて光ファイバーブロードバンドを提供する。

第1段階は、オデーサ州、ヴィンニツァ州、キロヴォフラード州の一部地域を対象とし、その住民数は100万人を超える。両社によると、この段階では他地域への拡大に先立ち、協業モデルと本事業向けに統合された情報システムを検証する。

各社は引き続き、自社の料金体系と取引条件を設定し、請求と顧客サポートに責任を負う。基盤となるネットワークの所有者は、そのインフラの運用と保守を引き続き担う。Ukrtelecom によると、同社の光ファイバー網は9万5,000キロメートル超に及ぶ。

分析

この契約により、各社は相手方がすでに光ファイバー網を持つ地域でブロードバンドを提供できる。したがって Kyivstar または Ukrtelecom は、まず自社網を延伸せずとも既存のアクセス網を利用でき、料金設定、請求、顧客との関係は引き続き自社で管理できる。

難しい局面は、顧客の接続後に始まる。加入者への対応は小売側の事業者が担う一方、物理的な光ファイバーの障害はネットワーク所有者の責任となる。そのため、開通作業や修理は2社の運用チーム間で引き継ぐ必要が生じる可能性がある。第1段階では、遅延を増やしたり責任の所在を曖昧にしたりせず、両社のシステムがこうした引き継ぎを管理できるかを検証する。

BTW の読者にとって、この仕組みの成否は、この役割分担が実務でどれだけ機能するかにかかっている。Kyivstar の顧客が Ukrtelecom の光ファイバー網を利用する場合も、その逆の場合も、問題は一つのサービスとして解決されなければならない。最初の3州で開通と修理を円滑に行えれば、両社にとって、並行するアクセス網を新設せずに提供範囲を拡大する実行可能な方法となる。

注目点

オデーサ州、ヴィンニツァ州、キロヴォフラード州で最初に稼働する回線を注視すべきだ。特に、一方の事業者が相手方の光ファイバー網を使って顧客にサービスを提供する場合の開通と障害修理の実績が重要となる。追加地域への拡大は、両社が初期展開を超えてこの運用モデルを広げる用意があることを示すだろう。サービス水準または卸売条件が開示されれば、問題発生時の責任分担も明確になる。