要点

  • Spectrum はノルウェーのアンドーヤから打ち上げられた後、CubeSat 5機と実験装置1基をそれぞれの所定軌道に投入した
  • Isar ではすでに3~7号機が生産中で、製造工程をどれだけ早く継続的な打ち上げへ結び付けられるかが焦点となる

事実

Isar Aerospace の Spectrum ロケットは9月5日に軌道へ到達し、CubeSat 5機と実験装置1基をそれぞれの所定軌道に投入した。Onward and Upward と名付けられた認定ミッションは、22時12分(CEST)にノルウェーの Andøya Space にある同社専用の打ち上げ施設から離昇した。

これは Spectrum にとって2回目の飛行で、ペイロードを搭載した初の飛行でもあった。2025年3月30日の初回試験飛行は、機体に飛行中止措置が取られるまで約30秒間続いた。Isar は後に、ベントバルブが意図せず開いたことと姿勢制御の喪失が、その失敗の発端となった事象だと説明した。

Spectrum は小型・中型衛星向けに設計された2段式打ち上げ機である。ドイツの DLR によると、全長28メートルの同ロケットは通常運用時に最大1,000キログラムを地球低軌道へ運べる見込みだ。Isar は第2回飛行の前に、Spectrum の3~7号機がすでに生産中だと述べていた。

評価

第2回飛行によって Isar は、2025年3月の試験飛行後には得られていなかったペイロードミッション完遂の実績を手にした。顧客は今後、短時間の試験飛行ではなく、実際の軌道投入実績に基づいて Spectrum を評価できる。商業面での検証は、Isar の次の動きから始まる。

3~7号機はすでに生産が進んでいるが、製造されたロケットが実際に利用できる打ち上げ能力となるのは、試験、ペイロード統合、打ち上げ運用が完了した後だ。打ち上げ枠を購入する衛星事業者にとっては、ロケットのペイロード能力に加え、ミッション間隔と日程の確実性も重要になる。

BTW の読者にとって、第2回飛行の意義は、Isar がその後の打ち上げを安定した日程で繰り返せるかに左右される。第3回ミッションが成功し、それに続いて飛行間隔が短くなれば、生産ラインが顧客の予定を立てられる打ち上げ能力に結び付き始めたことを示す。

注視点

Spectrum の第3回飛行の日程と搭載ペイロード一覧、その後は4~7号機の試験と打ち上げ準備の進捗に注目したい。ミッション間隔、発表済みの打ち上げ可能期間の変更、その後もペイロード投入に成功することが、Isar が一度の軌道到達成功から継続的に提供できる商用サービスへ移行できるかを示す。

情報源