要点
- Calix は7月20日21時05分(UTC)、6月27日までの四半期の未監査決算を公表した。第2四半期の売上高は2億9332.9万ドルで、第1四半期の2億7998.4万ドルを上回った。
- 機器売上高は2億4278.3万ドル、ソフトウェア・サービスは5054.6万ドルだった。GAAP 粗利率は前四半期の56.9%から54.6%へ低下した。
- GAAP 営業利益は1271.6万ドルから2184.9万ドル、純利益は1121万ドルから1711.1万ドルへ増えた。調整項目の異なる非 GAAP 指標とは分けて読む必要がある。
- 期末在庫は1億8048.1万ドル、売掛金は1億3640.1万ドル、現金は6891.4万ドルだった。社名非開示の1顧客が四半期売上高の12%を占めた。
この決算を「利益を伴う増収」とだけ要約すると、二つの時計を一つにしてしまう。損益計算書では、Calix は前四半期より1334.5万ドル多く売り、GAAP 営業利益を913.3万ドル増やした。ところが製品原価を差し引いた後に残る比率は2.3ポイント下がった。営業費用の減少が、その落差を吸収したからである。
GAAP 営業費用は第1四半期の1億4658万ドルから1億3827.5万ドルへ減った。販売・マーケティング、研究開発、一般管理費はいずれも前四半期を下回った。費用レバレッジが効いたことは確かだが、同じ費用水準が続くことと、製品そのものの採算が回復することは別の命題だ。
成長の主役はまだ機器である
売上構成を見ると、アクセス機器の2億4278.3万ドルは、ソフトウェア・サービスの5054.6万ドルのおよそ4.8倍に当たる。Calix はクラウドや運用プラットフォームを提供しているが、現在の事業規模はなお部材の調達、製造、出荷、通信事業者の設備投資を通じて生まれている。決算表から同社を主に継続課金型ソフトウェア企業とみなすことはできない。
機器売上高は前四半期から994万ドル増え、ソフトウェア・サービスは340.5万ドル増えた。後者の伸び率は高いものの、母数が小さい。利益率の高い構成へ持続的に移行したと判断するには、複数四半期にわたる構成比、継続収入の内訳、クラウド運用費がもたらす負担を追う必要がある。
会社は粗利率を動かす要因として、顧客・製品構成、メモリー部材のコスト、価格措置、在庫調整、販売チャネル、クラウド移行とサポート費用を挙げる。メモリー関連のサーチャージも、既存契約と顧客の受け入れ次第で、上昇コストを部分的に埋めるにとどまるという。したがって230bp の低下を一つの部品だけで説明するのは、開示より強い結論になる。
利益が出ても資金は在庫に残る
第2四半期の GAAP 純利益は1711.1万ドル、営業キャッシュフローは1651.2万ドルで、ともにプラスだった。しかし期末在庫は第1四半期末の1億5462.6万ドルから1億8048.1万ドルへ、売掛金は1億1677.2万ドルから1億3640.1万ドルへ増えた。在庫が将来の出荷を支える可能性はあるが、陳腐化や需要のずれも抱える。売掛金の増加も出荷増と整合する一方、回収されるまでは現金ではない。
上期全体では、在庫増加が4670万ドル、売掛金増加が3700万ドルの資金使用になり、買掛金の5090万ドル増加が一部を補った。つまり供給業者からの信用も運転資本拡大を支えている。これは通常の商取引だが、売上の伸びを評価するときに回収と支払いの時間差を外せない理由になる。
期末の現金は6891.4万ドル、有価証券は1億2538.8万ドルで、両者は別の資産項目である。同四半期の自社株買いは6935.8万ドルと、四半期営業キャッシュフローの4倍を超えた。資金余力が直ちに不足するという意味ではない。ただし、投資家への資本還元と事業内で膨らむ運転資本を同じ資金配分の画面で見る必要がある。
12%の顧客は四半期変動を大きくする
非開示の1顧客が四半期売上高の12%を占め、期末売掛金でも1顧客が12%を占めた。開示は両者が同一だとは述べておらず、支払い問題を示してもいない。それでも大口案件の出荷時期や回収時期が、四半期の数字を動かしやすいことは分かる。
次の数四半期で確認すべきなのは、売上目標そのものより四つの接続である。メモリーコストとサーチャージが変わるなかで粗利率が戻るか。ソフトウェア・サービス比率がクラウド費用を上回る形で伸びるか。在庫と売掛金が積み上がらず営業キャッシュフローへ転じるか。そして12%の顧客依存がより広い通信事業者需要へ分散するかだ。
Calix は規模と営業利益を伸ばした。しかし2億9332.9万ドルの売上高は、成長の終着点ではなく、機器、粗利率、回収の連鎖を試す出発点である。製品が出荷され、請求が回収され、ソフトウェア層がハードウェア依存を薄めたとき、今回の矛盾は良い方向へ解消する。それまでは、増収と品質改善を同義にしない方がよい。

