• Amazon によると、キャンパスは当初新しい現地発電を利用し、系統連系のスケジュールが許す限り後日電力網に接続する。
  • Pacifico の GW Ranch は最大7.65GW のガス発電を承認されており、許可に基づく報告では年間 CO₂排出制限を約3,300万トンとしている。

事実

Amazon はテキサス州西部ペコス郡にデータセンターキャンパスを計画している。同社によると、この敷地では当初、テキサス州の電力網から受電するのではなく、新たに建設する現地の発電設備を利用する。Amazon は Pacifico Energy が開発中の民間エネルギーキャンパス「GW Ranch」から電力を購入する計画だ。同社は後日、送電容量が利用可能になり次第、電力網に接続する予定で、太陽光発電や蓄電池の導入も検討している。

Pacifico は1月、GW Ranch における最大7.65GW のガス火力発電について、Texas Commission on Environmental Quality から承認を取得した。このプロジェクトは5GW 超の民間電力を供給可能で、2027年第1四半期の初送電を見込むと同社は述べている。計画には最大1.8GW の蓄電池設備と750MWac の太陽光発電も含まれる。許可は年間約3,300万トンの CO₂排出を認めているが、これは規制上の上限であり、実際の排出量の予測ではない。

評価

Amazon は、データセンターと同時に発電設備を建設することでタイミングの問題を解決しようとしている。系統接続が利用可能になる前に Pacifico が十分な発電容量を稼働させれば、Amazon は系統電力の利用を待たずに最初の設備を通電できる。そのため、Pacifico の建設計画、ガス供給、運用認可は、データセンターの納入スケジュールの一部となる。

許可上の3,300万トンの排出上限は、認可されたガス事業がどの程度の規模に達し得るかを示すものであり、実際の排出量を示すものではない。実際の排出量は、どれだけの発電所が建設され、それがどの程度の頻度で稼働し、最終的に太陽光、蓄電池、系統からどれだけの電力が供給されるかによって決まる。BTW 読者にとって、このプロジェクトは通常別々に管理される二つの建設計画を結びつけるものだ。Amazon の最初のデータセンター容量が系統接続より先に立ち上がるためには、サーバーの稼働開始時に Pacifico の発電所が完成している必要がある。

注目点

Pacifico が掲げる2027年第1四半期の初送電目標が次の節目となる。Amazon 向けに完成するガス発電容量と、その後の系統接続、太陽光発電、蓄電池の追加が、同サイトの運用構成を決定する。キャンパス稼働後は、報告される排出量を3,300万トンの許可上限と比較することができる。