• Rumble は、Northern Data の 1 株につき自社株 2.319 株を交換提案し、取引を 1 株当たり約 18.3 米ドルと評価。これは最近の取引価格から 32%のディスカウントとなる。

• 買収により、Rumble は Northern Data の GPU パワー(Taiga)とデータセンター部門(Ardent)にアクセス可能となり、取引後、Tether は Rumble の主要顧客兼大株主となる。


背景:Rumble、Northern Data を約 11.7 億米ドルで買収検討

Truth Social のホスティングで知られる動画共有・クラウドサービスプラットフォームの Rumble は、Northern Data AG を約11.7 億米ドル(約 10 億ユーロ)で全額株式交換により買収する提案を検討している。本取引により、Rumble は Northern Data の GPU 集約型クラウド事業 Taiga と、大規模データセンター運営会社 Ardent の支配権を獲得する。提案されている交換比率は、Northern Data 1 株につき Rumble 株 2.319 株で、Northern Data の評価額は 1 株当たり約 18.3 ドルとなり、フランクフルトの終値から約 32%下回っている。現在の条件が満たされれば、Northern Data の株主は Rumble の 33.3%を保有することになる。両社の経営陣は検討中で協議に前向きだが、正式な提案が行われる保証はない。

さらに、本契約の一環として、Northern Data は暗号通貨マイニング事業の Peak Mining を売却し、その売却益は Tether に対する債務の返済に充てられる。すでに両社に多額の出資を行っている Tether は、取引後、Rumble の GPU 購入における大口顧客となり、引き続き主要株主であり続ける。

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なぜ重要か

この動きは、Rumble がニッチな動画プラットフォームから、信頼できる AI クラウドプロバイダーへと脱皮する野心を示している。Northern Data は約 20,480 基の Nvidia H100 と 2,000 基以上の H200 という大規模な GPU 群、さらに推定 850MW 近いデータセンター容量(米国ジョージア州メイズビルに主要拠点)へのアクセスを提供する。こうしたインフラは、AI ベースのサービスや GPU-as-a-service(GaaS)のグローバル展開を支えることが可能だ。

Tether の関与は、戦略的かつ財務的な重みを加える。買収支援だけでなく、複数年にわたる GPU 購入のコミットメントが安定した収益基盤をもたらし、持分の交換により Rumble の将来方向に対する影響力を強める。これは、テクノロジー大手に対抗し、コンピューティングインフラを民主化するという、Rumble と Tether が共有するビジョンに合致する。

しかし、この取引にはリスクもある。ディスカウント評価は Northern Data の株主からの反発を招く可能性がある。米国とドイツの規制当局の承認、ならびに Peak Mining の売却成功が重要なハードルとなる。加えて、複雑なデータ事業や GPU 集約型クラウド資産の統合には、優れた運営能力が求められる。